Episode3 ページ16
「みなさ〜ん、こんにちは〜」
「はーい、こんにちはー!」
「お手紙は見ました〜、Aさんの装備、お時間かかりますけど〜…」
「どのくらい…どのくらいでできる?」
「明後日にはシェロちゃんの力で仕上げます〜!ですが…それ以上早くは厳しいです」
「…任せてもいいか?」
「はい〜!」
こうしてシェロに装備を委託したAはこれからの事を考える。
(僕が装備を壊されたことに気が付かなかった…何より、油断してたんだ…まだ脅威は去ったわけじゃないのに…クソ)
天司はそれぞれ与えられた部屋で引っ越しの準備をする。終末のあとウリエルのもとにいたサリエルはウリエルとラファエルで、ミカエルとガブリエル、ハールート・マールートとアズラエルがそれぞれ同質となる。
「本当は私達のところに来てほしいけど…」
「…それじゃ、囮の意味ないだろ」
「囮ってあなた…」
「いいや、囮なんてかわいいもんじゃない…噛み付く囮だ」
「あ…フフ、確かにそうね」
心配していたガブリエルだったが、Aの言葉で笑顔になる。Aとサンダルフォンは隣同士の部屋ということもあり、互いに警戒をする、という風で落ち着くのだった。
「明後日まではどっちにしろ、僕はあまり動けない…なら、何をすれば」
自分のできることを考える。しかし敵もわからない現状でやれることは限られており、苛立ちは募っていく。
「…落ち着け…焦っても何もできないんだ」
気分を鎮めようと調理場に向かう。調理場にはすでに先客がいた。
「君も珈琲を?」
「あぁ…」
「落ち着かないのか?」
「…あぁ」
珍しく素直に答えたA。サンダルフォンは何も言わず二人分の珈琲を用意する。
(Aの中で、少なくとも先ほど受けたという奇襲は完全に想定外だった…それほどショックが大きかった、ということか)
机に突っ伏したAはブツブツと何かをつぶやく。
「ミカエル達の前で強がっただろう」
「…そうでもしないと、ミカエルあたりが心配する」
顔を上げずに答えたAの声は間違いなく普段とは違い、覇気も何もなかった。カップを置くとAは顔を上げるが、どこかやつれた印象を受ける。ゆっくりと口をつけたAに安堵しつつ、不安は消えることはなかった。
「…何がそこまで気になっている」
「気配が…全くわからなかった」
「気配…?」
話がつながらず聞き返す。Aはしばらく目を閉じると、話し始める。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時