Episode１ ページ14
「ど、どうしたのさ！？」
突然船に戻ってきたAに、船で剣の手入れをしていたグランは驚く。深刻な表情の二人を見かねて、とりあえず自身の部屋に案内する。
「何かあったの？」
「幽世の連中がフェードラッヘで事件を起こした」
「え！？でも、あれってパーシヴァルのお兄さんがやったんじゃ…」
「奴らは常にこちらを侵食する隙を狙っている。何も今更じゃない…んだけど」
「どうしたの？」
悔しそうにAは唇を噛みしめる。
「たぶん、狙われてるのは僕だ。または…天司」
「なんで…サンダルフォンは何事もなかったの？」
「俺はね。だがAが狙われた、というなら何かあるんだろう」
「きっと、今回は僕の体にある幽世の力を辿ってきたんだと思う。闇に飲まれた人間を利用して…」
「そうか…でも、幽世ってパンデモニウムから出てくるんじゃないの？」
「いや…あれはあくまで境界だ。俺達のいる空の世界…現世と幽世を隔てる存在と言っていい」
「なるほど。それじゃ、すぐにもで何とかしないと…」
考え込む三人。対策は決まらず、それどころかなんの方法さえも思いつかない。
「各地にいる天司に連絡をとろう」
「なら、僕が行く。瞬間移動のできる僕ならすぐだ」
「でも…」
「それに、終末が終わっても団長が特異点であるのには変わらない。ルリアとビィを守るんだ。サンダルフォンも、ここを守る。すぐに皆を連れて戻ってくるよ」
「わかった」
そういうとAは光の粒子となり姿を消す。真っ先に向かったのはハールート、マールートのもとだった。
「ハーマー！いるか！」
「あら？Aじゃな〜い」
「どうしたんだい？」
「今すぐ特異点の船に天司を集めてほしい！」
「何かあったの？」
「説明は後だ！僕はラファエルとミカエルを捜す、あとは頼んだ！気をつけろよ！」
言い終わるや否や、Aは姿を消す。Aに頼まれたことを遂行するため、木の上の家で眠る友人を起こし、まずはウリエルのもとへ向かうのだった。
「…まずは、ラファエル」
気配をたどり、瞬間移動をする。そして辿り着いたのは木の建物だった。
「ラファエル！どこにいる！」
「何事か」
驚いたようにラファエルは姿を現す。その手には本が握られている。
「今すぐ特異点の船へ！幽世の連中が動き始めた！」
「…わかった」
ラファエルはそのまま姿を消す。それを確認したAはミカエルの元へと急ぐのだった。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
