9.論破したら爽快って言うけど分かんない ページ9
『…何か目的があるんですか』
私は緑パーカーの男を睨みながら言った。
？「ふはっ、凄い警戒するやん、落着きぃや。」
…ニヤニヤしやがって。
場に合わないほど嬉しそうに目を細めていた。
？「まぁ一言で言うと」
茶髪のもう一人の男が進み出て体を屈ませる。
紫の目と目があった。
というか近い、やめて、こっち来るなよ。
shp「あんたを誘拐するんすよ」
『…私を誘拐するメリット…は？』
慎重に犯人を刺激しないように探る。
身代金？いや、僕の連絡先に親は入っていない。
じゃあ…マフィアだったりするのか？
？「決まっとるやん」
緑がけろりとした様子で、茶髪の方に目配せをした。
？「軟禁…？ですかね」
『叫んでもいい？』
目的を堂々と言うあたり、知能はそこまで高くないようだ。
？「大人しくしとらんと不味い事になるからな？」
『っ…！』
腕の縄を茶髪の方に引っ張られ、後ろへよろける。
腕が拘束されているためか、バランスが保てず後ろの壁に背中が激突した。
『いっ…』
膝から崩れ落ちた僕の前に、挑発するように出てきたもう片方の緑の男。
男は透明な小瓶に入った液体を顔の前で振ってみせた。
？「あんたならようわかると思うけど、これは本物の高吸水性ポリマー。何かあれば飲ませることやってできる」
『…〜〜っ』
？「大人しくしとってな」
高吸水性ポリマーは水分をかなり吸う。
飲んでしまうと窒息死を引き起こすので注意、そう習った気がした。
クソ。なす術がない。
…待て。
あの粉が本物と言う確証は何だ？
『質問、…します』
震える声を押さえつけながら、必死に喉から声を出す。
内心怯んでいるのを悟られてはいけない。落ち着けよ…。
『その薬、私には、…ただの小麦粉にしか見えないのですが？』
今度は私の耳元で囁く声がした。
？「…試してみる？」
『………』
あの生意気そうな茶髪め。
ダメだ。本物だった時のリスクが高すぎる。
…しかし、僕の軟禁が目的なら、僕が死ぬような行動をとるとは思えない。
それに殺しが目的ならば、峰打ちや脅しなど必要ないはずだ。
殺人罪という思い罪を犯す犯罪者はかなりの執着心や執念さが強いタイプで、この男たちはさっさと済ませたそうにしている。
タイプが真逆ではないか？
僕は微妙に口角を上げた。
『いいですよ。飲みましょう』
一瞬間が空く。
ハハッ、と乾いた笑みが聞こえた。
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
