49.憎悪と愛情 ページ49
『……は…』
私の大嫌いな、まったく同じ瞳色で、あの頃とまったく同じギターケースで、
＿兄は立っていた。
周囲の静けさも気にならなくて、夢じゃ無いといいな、なんて頭では冷静になったつもりで。
熱くなった頭と目。
夢なんて思いたく無いから。
確認しようと思って、からからの喉の奥から声を出す。
『……
葉月、だよね…？』
pk「………」
返事は無くても、やはり葉月の目は赤くなっていった。
一瞬俯いたかと思えば。
『！』
pk「……ごめんｯ！」
ぎゅっ、と背中に感じる圧力。
懐かしい兄の匂いに泣きそうになる。
pk「…ごめん、ごめん…ｯ、
ごめん、Aｯ！」
『……なんで謝るの、葉月…
なんで…』
大粒の滴が頬を伝い、兄の肩を濡らした。
それでも葉月は謝り続ける。
…なんで…
pk「…ごめんね、A。ほんとにごめん…
…俺…
アイツを…連れて来ちゃって……」
一瞬耳を疑った。
…アイツが…、って…
そろそろと僕の背中から腕を離した葉月。
僕から少し離れ、申し訳なさそうに振り返る。
…そこには。
mi「…ねぇ、終わった？
人殺し」
僕らの大嫌いな、アイツがいた。
葉月と全く同じ瞳で、巻いたけばけばしいポニーテールで、露出の高い服を着てる。
…アイツだ。
紛れも無く。
僕らの大嫌いな、アイツだ。
アイツはツカツカとこちらに歩いてくる。
mi「……葉月、あの女の子供なんかと話しちゃダメ。
はじめまして、葉月の母、宮水美奈と申します」
母、なんて、違う。
悔しそうに葉月が口元を歪めた。
mi「みなさん知ってます？
この子がやった事。」
わざとらしく僕の腕を引っ張り、幹部の全員の前に突き出された。
『…母親でも無いアンタに、葉月の母を名乗る権利なんかない。
今更母親気取りすんなよ…ｯ』
葉月に会えた嬉しさと、コイツと対面している悔しさが入り混じり、熱の帯びた拳を握りしめる。
それでもアイツは怯まない。
小学生が先生に言いつけるように、意地悪そうに口を開いた。
mi「この子、
＿私の旦那を殺したんです」
え、と僕自身声が出た。
僕が殺した？
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
