30.副作用 ページ30
白いベットに倒れこむ寸前で、上半身だけかろうじて上げている。
しかし、下半身には僕の腕に注射針をあてがうしんぺいさんが馬乗りになっていた。
…は？
『ちょっと…！どいてください！トントンさ…ッ、！』
sn「はい静かに」
右腕に注射特有のちくりとした痛みが走り、顔をしかめた。
…僕は仕事の話を聞きにきただけなのに！
白い絆創膏が血を拭き取り、赤くなる。
sn「…はい、終わり。
しばらくここにいろよ、痙攣とか幻覚とか興奮状態引き起こすから。
“ここ”で“俺”じゃないと治療出来ないんやし」
『〜〜ッ！』
sn「あ、ごめんね、喋られるとこっちもこっちで困るから。
しばらくは黙っててね」
…副作用？
あまりにも強い。
sn「まぁ薬の効果はいくつかあるけど。副作用も一部都合いいものあるし」
明らかにわざとだ。薬剤師くらい城にいてもおかしくないだろう。
誰か来て、とは思うが、怯えて中に入ろうとする人はいないらしい。
…どうする…？
叫ぶ以外ない。下手に動けば薬が全身に回る速度が速くなる。
『…ッ〜…！』
首筋に指が這う感覚。
sn「…怪我してんじゃん。もしかしなくても、昨日ゾムあたりにやられたんやろ。
シャオロンも教えてくれればええのになぁ…」
シュル、と指が降りてきて、鎖骨あたりの痣を撫でられた瞬間。
クラリとめまいがした。
自然と力が抜けていく。
…これが副作用？
手足の震えが止まらない。
sn「…ふひっ……」
また彼が薄ら笑いを浮かべ出したその時。
ガコンッ！
zm「…おいゴルァぺ神んんん！！何やっとんじゃ！」
shp「シャオロンさんとトントンさんも今来ます！」
天井の換気扇が見事に粉砕され、しゅっと空を切りながらハサミが飛んできた。
ぼんやりした頭で状況を確認する。
sn「あーあーあー修理代が！焦らないでそんなに！掘るでお前らAちゃんの前で！」
それに続け、しんぺいさんが二人に何かをボソッと言った。
ピタリと動きを止める二人。
zm「…俺らが回収してええの？」
sn「まぁね。俺の誤解解いといてよ」
shp「ゾムさん行きましょ、ここマジで危険地帯っすから」
痙攣の影響で、体に力が入らない僕を摘み上げるショッピさん。
『…びょ、うにんに…何やって、』
首が締まりかけたとき、誰かが間に割って入った。
zm「はいもろたで工藤！」
ゾムさんにおんぶされる。
…って、そんな歳じゃないです！
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
