20.クソ猫 ページ20
今よく見てみると、緑パーカーは兄と同じ目の色だった。
黄緑色。
…アイツを思い出すと吐き気がする。あの人は少し怖いし。
とにかく、僕の数学的知能はバレてしまった。というか隠しきれていなかった。
あれ以来関わる人が段違いに減ったので、詰めが甘かったようだ。
それ以外の知能はバレてはいけない。
他とは違う。
もうそうは二度と思いたくないのだから。
shp「…案内役俺っすか？まぁいいんですけど…、
A、自室案内するわ、行くで」
『…あ、はい』
一瞬緑パーカーとシャオロンさんに殺気が見えたのは気のせいだ。
よし。もう幹部については諦めよう。能力を隠し通す事に専念しよう。
茶髪猫目について行き、約2分ほど経った頃。
shp「なぁ、A」
『はい、何でしょうか』
階段の所でなぜか立ち止まられた。
そのまま俯いて動かない。
『どうしたんで―
ッ！？』
shp「んひ、やっと触れたァ」
首にスルリと腕が回ってくる。
混乱のあまりクリアホルダーを抱えたまま動けない。
『…え、あの、ちょっ…』
shp「名前覚えてもらえないとか…、ショッピやで、ショッピ。
ん”ん”ッ、あー鼻血でそ、抱き潰したい、このまま攫いたい…
ええなぁそれ、俺Aと目ぇ合わせてもらった事ないもん」
後頭部に手が回ってきて、グイッと上に視線を上げられる。
階段の影で顔がよく見えないのに、やけに目だけは明るく見えた。
shp「動けないん…？運ぶ？なぁ…？」
こつりと肩に頭が乗ってきて、さらに硬直する。
首筋に相手の猫っ毛が当たって、背筋に何かが這う感覚を覚えた。
『じ、自室に…行かせてください…！』
shp「ええよ、んひ、運んだる」
『ひぇっ』
…そういえばシャオロンさんが言っていたが、このショッピとかいうクソ猫とゾムさんもだいぶやばいとか。
それ以前に怖い。
もうすでに10時頃になっているし、この薄暗い廊下で何をされるかたまったもんじゃない。
震える手でなんとか相手を押し返す。
shp「はぁ…しんどい…行こか…、離すの勿体無いけど…」
スッと離れてくれたので、お守りに縋るかのようにクリアホルダーを握った。
半径一メートル以内に入ったらダメだ。アウト。
あの二人は危険な匂いしかしない。
…部屋に案内してもらったらすぐにメモせねば。絶対忘れる。
----✂------------ｷﾘﾄﾘ線------------✂----
次は30話ぐらいに甘め、まだ序の口((
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 505人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
