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その日の放課後
柊「......美術の課題置いてきた...」
部活後
柊生が絶望的な顔をして
俺に訴えてきた
「あちゃーー諦めろ」
待っていたり付いていくのは
中々めんどくさい感じがして
適当に返すと
柊「やだよ笑
ちょっと取ってくるから
先行っててもいいよ」
そう言ったので
俺は周りを見回した
あ、Aがいる
「あーおけ、待ってるわー」
俺は心おきなく柊生を見送った
「……A」
イヤホンで外の音を
シャットダウンしながら
絵を書いていたAに声をかけた
『あ……何…?』
イヤホンを外しながら少し周りを見回し
ちゃんと返事をしてくれた
「今はなんの絵書いてるの?」
そっとスケッチブックを覗くと
綺麗な景色を書いていた
「やっぱ上手だねAの絵好きだよ」
そう言うとビックリした顔をして
目を俺から逸らして
『ありがと…』
と、呟くように言う
「キキ、友達できそ?」
その控えめな姿に
この事が心配になった
『…分かんない』
悲しそうな表情をする彼女に
もう俺は
それでいいんじゃないかと
言いそうになる
「誰かと話した?」
別に話さなくてもいい
その方が
誰かに苦しめられることも
無くなるんだから
いつしか
あの歪んだ感情を否定しなくなると共に
Aが自分のせいで嫌がらせを受けて
悲しそうな顔をすることに逆に
苛立ちを覚えるようになった
どうして
嫌がらせをする奴らは
この彼女の綺麗な顔を
綺麗に歪められないのか
常に悲しい顔をしていては
綺麗には見えない
時々、本当に極たまに
歪むから綺麗に見えるものを
毎日のように
悲しみの顔にしてしまえば
もうそれはただの
綺麗でもなんでもない
壊れた人間になり果てる
『うん、隣の人と話した』
少し嬉しそうに微笑む彼女に
思わず笑みがこぼれる
笑った姿も綺麗なのに……
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キキ//8Z(プロフ) - かとれあさん» うわあありがとうございます!!!(号泣)ちょっと更新速度遅くなるかもしれないですができるだけ頑張ります…!!!!!!! (2018年3月29日 16時) (
レス) id: 7d68626159 (このIDを非表示/違反報告)
かとれあ(プロフ) - 夜遅くにすみません！この作品とっても大好きです!!次の更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年3月29日 2時) (レス) id: 3fa9c6cc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キキ//8Z | 作成日時：2017年4月13日 21時
