虎さんたちの紅一点

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かれこれモヤモヤな気持ちになってからもう3週間くらい経っていて。







少クラの撮影でリハの前にみんなで振りの確認。





なんだけど、今日の朝ドラマの撮影があって私40分遅れてしまったせいでピリピリムードに。





リハの時間は変わらないのにあまり合わせられてなかった曲だから焦りがでてる









吉「A、位置移動するのちょっと遅いよ」

A「ごめん」








申し訳なさでうつむいて小さなこえで返事することしかできなかった







宮「ちょっと休憩しね？あとはリハの前に一回通そう」





ちゃかちゃんのその一言に助けられて私は一番先に部屋を出た









ガチャ







七「A」

A「…！しめちゃん、」






廊下でもたれかかってたところに来たのはしめちゃんだった







七「Aさ、ずっと思ってたんだけどプロ意識低くない？40分遅刻ってさ、いくら撮影でももう少し反省しなよ。しかも一番振り入ってないし。」


A「ごめんなさい」


七「グループのこと考えてないでしょ？」


A「！ そんなこと！」


七「俺らがいない現場で俺らのこと悪く言ってるんでしょ？知ってるよ」


A「え、？」


七「事務所に入ったのも男目当て、体売ってるんだってね。自分だけ気に入られるように」


A「なにいってるの？」


七「しかも今日もこれじゃあさ。とりあえず、俺もうAと一緒に仕事するのしんどいわ。」









・







あまりにも、信じられない発言で目を丸くして呆然とする







しめちゃんが去っていく背中さえ見れなかった






私はその場でしゃがみこんだ









A「そんな…」








自然と大粒の雫が目から溢れ出た。

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