【小話】俺のサンタクロース�� ページ45
ロック画面が映し出されるそこには、以前大倉くんが撮ってくれた食堂での2ショットの写真が設定されていた。
『こっこれ…！！！』
「俺も欲しくて、大倉に送ってもらった」
このA、めっちゃ可愛いんやもん。
サラッと伝えられた言葉に、心臓が跳ね上がる。私のロック画面ももれなく同じ写真で。お気に入りの写真が、まさかのお揃いのロック画面なんて。うれしすぎる。
「それに、友だちに彼女の話くらいするやろ」
『う、う、うれしい…！！！』
「…少しはマシになったと思ってたけど、まだまだやったなぁ…」
『っわ！』
急に立ち止まったヤスくんと、歩こうとしていた私。反動でぐんっと後ろに倒れ込むと、そのままヤスくんに抱き留められた。
「ちゃんと、俺の彼女っていう自覚持って？
俺に、好かれとるって自信持って？
足りんなら、もっとちゃんと、言葉にして伝えるから」
耳元にかかる息があったかくて、ドキドキする。
口を開くと心臓が出てきそうなくらい。
『っ…///』
「好きやで、A」
『ゎ、わたしも、好き…』
「ふふ、やろうね」
知ってる、って言ってニヤリと笑うヤスくんに、ドキドキされっぱなしだ。
早よ帰ろうやぁって歩き出すヤスくんだけど、耳がほんのり赤い。同じようにドキドキしてくれてることを、私は知っている。
「そーいや、それ何が入っとんの？」
『これ？さっき着てたサンタ服！明日も着なきゃだから、お洗濯しときたくて！』
「ほぉーん…へぇ、なるほどなぁ」
『……んん？』
ヤスくんのこの顔を、私は知っている。
かたっぽだけ口角を上げた…意地悪するときの笑顔。
「このために、出し惜しみしてくれてたんか」
『へ？』
「そうやんな、お楽しみは最後に取っといたがええよな」
『や、ヤスくん…？』
「俺のためだけになんて、Aもダイタンなことするなぁ」
『あ、あの……着ない、よ？』
もしかして、まさか。
ヤスくんの言葉尻から察する嫌な予感を払拭するために、恐る恐る伝えてみる。
「そんな…彼氏そっちのけで仕事してたんやから、俺のために考えてのことやったんやろ？」
『っぅ…！！！』
「俺はAに早よ会えるって楽しみやったのに、顔見せてくれへんし…なんや、寂しいなぁって思ってたんよ」
この、可愛い上目遣い。
この目に私は弱くて逆らえない。
「プレゼント楽しみにしてるなぁ？俺のサンタクロース♪」(見えへんとこに痕いっぱいつけたろ)
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
