イチバン ページ32
ずきゅーんって、
ヤスくんの笑顔に撃ち抜かれた。
私が敵いません。私のセリフ。
『もー…ヤスくん好きだよぉおおお』
ぎゅーっと抱きつくと、頬を両手で包んで上を向かされた。目の前には、真顔のヤスくん。
「もっと」
『…んへ？』
「もっと、言って欲しい」
『〜っ///』
「…なぁ、言うてくれへんの？」
ツンツンに慣れてる私からすると、こういう甘ーい感じが心臓に悪い。甘えてくるヤスくん、本日のヘアセットの可愛さも相まって最高…！！！
『す、好きだよ』
「俺も、すき」
今度はヤスくんがむぎゅって抱きついてくる。
ほんとに、こんな風になれるなんて、夢にも思わなかった。いや、夢には見てたから、夢にまで見たことが、叶った。しあわせ。
『ヤスくん、あのね』
「んー？」
むぎゅってして、顔を私の肩口に埋めたままヤスくんが返事する。ふわふわの髪の毛が、少しくすぐったい。
『私ね、ずっと…ヤスくんのイチバンになりたかった』
パッと顔を上げて、くりくりの目に見つめられる。
『だから、ね…ヤスくんの、イチバンにしてください！』
めんどくさい。そう思われたくなかった。
嫌われるのが怖くて、一歩踏み出す勇気がなかった。
嫉妬やネガティブな気持ちに蓋をして、
自分に都合のいいことばかりに目を向けてた。
いつか想いが伝わって、イチバンになれる。
ヤスくんの気持ちを知るのが、怖くて。
自分の気持ちを伝えることで、自分自身に暗示をかけていた。
「そんなん…もう、なってる」
「俺にとって、Aは、唯一無二！」
コツンって、おでことおでこを合わせて。
目尻にいっぱいシワができるくらい、2人で笑った。
たわいも無い話をして、笑って、からかわれて、拗ねて、ご機嫌とって、許して、また笑って。
先生が戸締りの確認をしにくるまで、ずっとずっとそこにいた。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
