ぐずぐずを止めて ページ29
青side
溢れる涙を指先で掬ってたけど、それだけじゃ追いつかんくらいになってきて自分の袖伸ばして濡れるの御構い無しにそっと頬に当てる。
「ふはっ…どんだけ溢れてくるん？コレ」
『〜〜〜うーーーっ…』
袖口に染み込む涙がどんどんシミを大きくしていく感覚が伝わり、なかなか止まらない涙に思わず笑ってしまった。
もう二人の間に緊張感はなくて、グズグズするAのことを、素直に可愛いと思った。
「ほんま…かわい」
びちょびちょになった袖まくって、よう顔が見えるように両頬に手添えて顔を上げさせる。
ニヤけたゆるゆるの口元そんまんまにAを見つめると、ぽろぽろ出てきてた涙がピタッと止まった。
と思ったら、今度は顔真っ赤にして固まっとる。笑
「あ、止まった」
『だ…、や、ま…っ///』
「何言うてるかわからんし。笑」
『ッ〜〜〜///』
恥ずかしいんやろうなぁって
照れてんやろうなぁって
察しはつくけど、こーいう反応がたまらんくってやめてあげへん。あかん、ニヤケが止まらん。顔は俺が固定してるから動かされへんくて、目線だけを外してなんとかやり過ごすA。
さっきから深呼吸の繰り返し。
『や、ヤスくん…あの、ちょっとだけ離していただけないでしょうか…///』
「えー…なんでぇ？」
『うまく息できないから！///』
「できてるできてる。いけてる」
『心臓保たない〜っ///』
「んもー…しゃーなしやで？」
しぶしぶ手を離すと、ぺたりと座り込んで息を整えるA。
なんでか分からんけど、どっか触ってへんと不安で、空いてる左手を握った。Aはちょびっと驚いた感じやったけどそんままにしててくれた。俺も安心して、バレへんように小さく息を吐いた。
「Aがどう思ってるか分からへんけど…俺は、その…好きやから」
謝るばっかで肝心なこと伝えてへん。
自分の気持ちを、初めてAに告げた。
俯いてたAが顔上げて、ばちっと目が合う。
「…すき、です」
目が合ったら一気に心臓がばくばくし出して、絞り出すようにもう一度告げた。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
