ばっちりおめかし ページ23
青side
「ーーーちゃん」
あー、もうすぐ講義終わるなぁ…
Aどこで待ってんねやろ…
「しょーー、ん」
会ったらまず、謝らなあかんなぁ…
今までごめんなさい、ちゃんと言えるやろか。
あぁでも、お弁当美味かったでありがとう、が
先かなぁ…んで、ごめんなさいのがええかな…
「章ちゃん!!!」
「ぅへぁ!?」
「なっがいねん!!!頭ふやけるわ!!!」
「ごごごごめんなぁ、亮…!」
髪の毛泡だらけなんにも関わらず、シャンプー台で仰向けになった体を起こして訴える亮。考えすぎて意識飛んでたわ…あかん、今シャンプーの練習中やった。
「痒いところございませんかー?」
「ないです。はよしてください。」
「…ほんまごめん…」
ご機嫌ななめなまま、自分からまた仰向けになった亮の髪を流していく。思わず苦笑い。またAのこと考えそうになるけど、ここでヘマしたら亮に怒鳴られんの目に見えとるから、一旦集中。ドライヤーからワックスでセットまで手際よく終わらせた。
「んもー…どんだけ気にしとるん」
「ハハハ…仕方ないやん。俺、めっちゃ必死やねんもん」
「フラれるかもしれへんもんな」
「亮…それは言わんといて…さっきのこと根に持ってんの?ほんまにごめんってぇ…」
交代して、今度は俺がシャンプーの練習台になる。目隠しして顔見えへんけど、いたずらっ子みたいにニヤニヤ笑ってんのが想像できる。
上の空でやってた俺とは比べもんにならんくらい、テキパキと工程を進めていく亮。流石やなぁと感心する。
「めっちゃ気合い入れてセットしてくれてるやん」
「そら、大勝負に送り出すんやからこっちも気合い入るわ」
「頼むで」
「まかしとき」
最近は伸びてきた前髪が鬱陶しくて搔き上げるようなセットが多かったけど、亮が器用にコテで巻いてくれて、ふわふわな感じにセットしてくれた。ん、ええ感じ。
「っしゃあ!完璧や!」
「いつもと雰囲気全然違う!」
「章ちゃんこんなんも似合うんやな」
「ありがとぉ!次から自分でもやってみよ〜」
鏡越しに会話しながら、完成を互いに写真を撮りあって記録する。そこに丁度、LINEが入った。
「お、彼女から?」
「着いたら連絡下さい、やってー…うわぁ、ほんま緊張してきた…」
「がんばれ章ちゃん!大丈夫や!」
「亮!俺がんばる!」
気合い入れてもらうために叩かれた背中に後押しされ、講義終了と同時に教室を飛び出した。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました!そして…完結おめでとうございます!コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです! (2020年2月12日 21時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます!無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん!毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました!わたしも最後まで更新できてうれしいです…!!!引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです!今後の作品も楽しみにしています! (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます!読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています! (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年8月4日 0時