諸事情とは ページ22
青side
「…なんやと思う？」
「俺に聞かれても分からへん！おーくら！お前なんか知ってるやろ？」
昼休み。亮と大倉と食堂でご飯。俺はお弁当で、亮は焼きそば、大倉はカレーと天丼。
朝、弁当渡された後気が済まん！と田中さんから重たい肩パンをされた。クソほど痛かった。左肩もげるんやないか思たわ。思わず悪態つきそうになったのをグッとこらえた。
で、その出来事を2人に相談。俺は、諸事情の内容が気になって気になって仕方がなかった。LINEしたけど、大丈夫！しか返ってこおへんかってんな…
「あー…まあ、知ってるっちゃ知ってる」
「まじか！教えてや！」
モグモグと食べるのはやめず、マイペースに食事しながら大倉が続ける。
「ヤス、悩む時間も大事なんやで？」
「はぁ？」
カレーから天丼にスイッチ。口の端にカレー付いてるけど、大倉は気付いてない。そんまま真面目なトーンで話し出した。
「あれ欲しいな〜これ欲しいな〜って思ってるときってワクワクするやろ？んで、実際手に入れたらそれだけで満足して、それ以上のワクワクってないこと多いやん」
「まあ…そういうことも、あるなぁ…」
「今ヤスが、アイツのこと気になって気になって仕方がない気持ちも、今しか感じられへんことで、その気持ちって今のヤスにはめちゃくちゃ大事なもんやと俺は思う。それでも答え知りたい言うなら話すけど」
大倉の意見が、すとんと素直に腑に落ちた。
昨日からアイツのことで悩んだり、気になって考えたりする度にやっぱり好きなんやなぁって、自分の気持ち再確認してた。次はこうしたいとか、もうこんなことせえへんって自分の行動見つめ直して、伝えたいことちゃんと考えてた。
そういうことやねんなぁ…これが、俺には足りてなかったんかも。いつでも受け入れてくれる人がいたから。考える必要もなかったんや。
「俺はヤスのことよう見てるから、分かるんやで！」
「おおくらぁ…ありがとう…っ」
どんぶり片手にドヤ顔してくる大倉に感極まって抱きついた。箸持ってる手で器用に頭ぽんぽんしてきて、頭に顎乗せてグリグリされた。
「んも〜ほんまにヤスかわいい〜」
「俺大倉めっちゃ好きやー…」
「俺も俺もー！ヤス、好きやで♡」
「ここ、カレー付いてるで？」
「えーほんま？拭いて拭いて！…ん〜ありがと♡」
「……勘弁して欲しいんやけど…まじキショいわ…」
1人だけ冷静な亮に白い目で見られた。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました！そして…完結おめでとうございます！コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです！ (2020年2月12日 21時) (
レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます！無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん！毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました！わたしも最後まで更新できてうれしいです…！！！引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます！主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです！今後の作品も楽しみにしています！ (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています！ (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年8月4日 0時
