朝の日常 ページ2
『ヤスくんおはよう!』
「ん、おはよ〜」
卒業後の進路は、私がフツーの私立四大、ヤスくんが美容専門学校に進学。たまたま系列校だったから、同じ敷地内にキャンパスがあって、授業は全く別だけど、サークルや学校行事は一緒。一番駅から近い大学だったからって理由で選んだけど、あのときの私、いい仕事した!!!よくぞここに決めた!!!
『今日はどこでお昼食べる?』
「今日は亮と一緒に食べる〜」
『えー!私行っちゃだめ?』
「だめ」
『……はーい。これ、今日のお弁当』
進学を機に一人暮らしを始めたヤスくん。お昼のお弁当を作る代わりに、朝一緒に通学する確約を得た。ご飯代が浮くって喜んでくれるし、毎回残さず食べてくれるから、それだけでも作り甲斐がある。
『あーあ、亮くんと仲良くなりたいな』
「…なんで?」
『だって…ヤスくんのおともだちでしょ?』
「せやけど…別に、仲良くならんでええやん」
『仲良くなったら、一緒にお弁当食べれるでしょ?』
亮くん、人見知りらしいし。
仲良くなったら、ヤスくんと一緒にいれる時間増えるかな、なんて…思った自分が恥ずかしくなってきた。
『ヤスくんっ今のなし!/// 』
「ほんま、俺のこと大好きやな?」
『ヤスくんーーーーっ/// 』
ヤスくんは、私を照れさせたり恥ずかしくさせたり、困らせたりしてからかうのが生きがいだと思う。現にめちゃくちゃ楽しそうだし。ニヤニヤしてるし。クッ…文句の1つでも言ってやりたいけど、そのお顔も素敵です。
「ヤーーーースーーーー!!!!」
「うわっ!おーくら!びっくりさせんでや〜」
「おはようっ」
「おはよぉ」
後方からものすごい勢いで走ってきて、隣にいたヤスくんに背後から抱きつくsexy pigこと、大倉忠義。
『大倉くん!お、は、よ!!!』
「んぁ?おったん?小さくて見えへんかったわ」
『はぁ?デカくてヤスくん潰れちゃうから離れてよ!』
「はぁー!?潰れんしー!俺にめっちゃ丁度よくフィットするサイズやもんねー」
大倉くんは、私と同じ四大。同じ学部、同じ学科、同じ専攻、同じクラス。好きな人は安田章大。中学はヤスくんと同じで、高校から東京に引っ越したシティボーイ。ヤスくんと同じ学校に通うべく戻ってきた、らしい。
「おーくら?おはようはちゃんと言わなあかんよ?」
「ヤス〜ごめんなぁ?…お、は、よ!」
ヤスくんにはニコニコなのに、私には敵意剥き出しで挨拶ですか!これが、朝の日常。
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蒼乃碧(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました!そして…完結おめでとうございます!コメントを拾って下さって本当に嬉しかったです! (2020年2月12日 21時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - ゆんゆさん» ゆんゆさんコメントありがとうございます!無事完結することができました^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
おゆ(プロフ) - みきさん» みきさん!毎回更新の度にコメントして下さってありがとうございました!わたしも最後まで更新できてうれしいです…!!!引き継ぎどうぞよろしくお願いします^ ^ (2020年2月12日 20時) (レス) id: c48463ca18 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 完結おめでとうございます!主人公のこと大好きなヤスくんが読めて嬉しいです!今後の作品も楽しみにしています! (2020年2月12日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます!読めるだけで嬉しいです。続きも楽しみにしています! (2020年2月3日 7時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おゆ | 作成日時:2019年8月4日 0時