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ブルーノはクマドリとフクロウの方へ
俺はカリファの元へ急いだ。
「カリファ…！！」
ｶﾘﾌｧ「う…A…」
「お前まで…」
ｶﾘﾌｧ「麦わらの…航海士にやられたわ…
手錠の鍵を…奪われてしまった…」
「んなことどうでもいいんだよ！
ひでぇな、こりゃ…」
俺はカリファを抱きかかえる。
何か燃やされたのか、服が焦げ付いていた。
ルッチは長官と一緒のはずだ。
アイツがやられる訳はないが…
大丈夫なんだろうか。
ｶﾘﾌｧ「A…‼」
「…っカリファ？」
カリファが俺に抱きついた。
こうして抱きしめられるのは
あの社員旅行の時以来だ。
でもあの時とは違う。
肩が震えている。
「……カリファ…」
ｶﾘﾌｧ「うっ…うぅ…！」
演技じゃなくカリファが泣くのは初めて見た。
俺はどうしたら良いのか分からず
彼女の背中をさするしかない。
「…大丈夫か…？」
ｶﾘﾌｧ「貴方が…戻って来てくれて、嬉しい…！」
「あ？」
ｶﾘﾌｧ「もう…会えないかと…！」
「何言ってんだよ…馬鹿野郎…」
ｶﾘﾌｧ「私たちを選んでくれて、ありがとう…！」
カリファの俺を抱く力がぐっと強くなった。
俺は相変わらず背中をさすって
ふっと笑った。
「……当たり前だろ」
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「ブルーノ！！」
ﾌﾞﾙｰﾉ「A！カリファ！」
ブルーノはクマドリとフクロウとも合流していた。
見る限りみんな傷だらけだ。
これでルッチ以外は全敗か…
ﾌﾞﾙｰﾉ「まずい事になった」
「これ以上まずい事ってなんだよ…」
ﾌﾞﾙｰﾉ「バスターコールが発動した」
「何…？！」
ｶﾘﾌｧ「バスターコール…！！」
まさか本当に"ソレ"を使うとは思わなかった。
それ程に緊急事態ということか…？！
カク「わしらも急いで逃げなきゃならん…」
ﾌｸﾛｳ「逃げ遅れたら島ごと消されるぞ！」
ｼﾞｬﾌﾞﾗ「ったく、何がどうなったら
バスターコールを発動するハメになるんだ？」
「ルッチをピックアップして
とっととずらかるしかねぇな…」
バスターコールは
敵味方関係なくそこにいる者達を消し去る…
俺以外はみんな怪我がひどい。
俺はカリファを背負い、
クマドリはブルーノの肩を借りた。
ジャブラとカク、フクロウも
互いを支え合うように歩いた。
「ルッチは無事なんだろうな…？」
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
