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正門の番人、巨人族が雄叫びを上げた。
耳が千切れそうだ…!





「チッ…厄介な」

オイモ「俺たち…騙されていた!!
  ここで100年働けばお頭達を釈放してくれると
  言われて50年ここを守り続けた!!」

「はぁ?!んなの知らねぇよ!」

オイモ「許さない!政府の人間は嘘つきだ!!」

「めんどくせぇな…!!」





スタッ




「月歩!」




巨人族の視線の辺りまで月歩で駆け上がる。
半分錯乱した様子で俺を叩き落とそうとする手を
避けて、肩に乗った。





「ここに仕えると決めたのも全部、
 テメェの選択だろうが!!!」

オイモ「でも…騙されたんだ!!」

「んなこと知らねぇよ!!
 それを信じたのはテメェだ!!
 それを今更…人のせいにするんじゃねぇ!」

オイモ「うおおお…!!」






「全部テメェで決めた事だ…!!」





銃を向ける。

殺すつもりは無い。
面倒だから動きを止めるだけだ。






パウリ「A!!!」

「?!…っおい!!」






巨人に狙いを定めている隙をついて
パウリーのロープが俺の身体を縛りつけた。




「…っ離せ!!」

パウリ「お前の相手は俺だろ!!」









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.




.








パウリ「…っし。ここなら話せるな」

「話す事なんかねぇ!!
 俺はお前を始末しに来ただけだ…!」



パウリーは俺をロープで縛り上げ
人気の少ないところで下ろした。






パウリ「…俺はお前を愛してる」

「そりゃ残念だ。俺は違う」

パウリ「それが本心か?」

「あぁそうだよ!全部ウソ。
 この5年間俺はアンタに嘘をつき続けてた」




一緒に笑い合った日も
ギャンブルで盛り上がった日も
汗を流して仕事した日も


全部。全部ウソだった。




パウリ「俺の気持ちは嘘じゃない」

「しつこいんだよ!!じゃあ…
 これは言うつもりはなかったんだが
 この際だから教えてやるよ」




流石に傷つくだろうと思ったけど
ここまで来たら言ってやる。






「…俺は本当は男だ」





パウリ「男…?」

「ある能力者のせいでな…
 性別を変えられたんだよ。
 だから言ったろ?何もかもウソだって」





お前の前にいる女は
お前が愛した女は全部幻想だ。





パウリ「…でも今は女だ」

「はぁ?そういう問題じゃねぇだろ!」

パウリ「お前に昔、言ったよな?」

「何を…!」





俺はパウリーを睨みつけた。

パウリーはいつもの様子で
葉巻に火をつけて、煙を吐く。




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作者名:ちゃわん虫 | 作成日時:2021年7月22日 22時

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