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ﾌﾗﾝ「風来砲！！！」
ドオオォォン！！！
「あんの馬鹿…っおい！！」
フランキーの打った"何か"によって
建物は崩れ、土煙が舞った。
その衝撃に乗じて麦わらと航海士は姿を消した。
ﾊﾟｳﾘ「A！！怪我はねぇか？！」
「あぁ…クソ。女を逃した。麦わらもか…」
カク「やってくれるわい。フランキー…」
ﾊﾟｳﾘ「ガレーラの職人を全員島中に張り巡らせて
日没までにケリをつけるぞ。
今夜は"アクアラグナ"が来る」
「了解」
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「結局、日がくれちまったか…」
ﾊﾟｳﾘ「あぁ…俺は本社へ行く。お前は先に帰れ」
「…っなぁ、パウリー…！」
ﾊﾟｳﾘ「ん？」
「いや、その…」
ﾊﾟｳﾘ「どうした？」
パウリーが少し屈んで
俺と視線を合わせてくれる。
「……今回の件からは身を引け」
ﾊﾟｳﾘ「何？」
「ニコ・ロビンって女は危険だ。
それに麦わらの一味っつーのも得体が知れない」
ﾊﾟｳﾘ「だから何だ？」
「首を突っ込むなって言ってんだよ…！
このままじゃアイスバーグさんだけじゃない！
パウリーも…ガレーラのみんなも
無事では済まないかもしれない…！！」
せめてもの警告。
無駄だと分かっているけど…
ﾊﾟｳﾘ「A。心配してくれてありがとう。
でもそういう訳には行かねぇよ」
「でも…！」
ﾊﾟｳﾘ「俺はあの人を目指して今までやって来た。
心から尊敬してる。職人としても、男としてもだ」
「知ってるよ…だからって！」
ﾊﾟｳﾘ「それにガレーラの職人はW7の用心棒だ。
街の平和を脅かす野郎は放っておけない」
「パウリー…」
その平和を脅かしてんのが、俺たちなんだよ…
このままじゃお前のことを傷つけることになる。
出来ればそんな事したくない…！
ﾊﾟｳﾘ「なぁ、A」
「……何」
ﾊﾟｳﾘ「全部終わって落ち着いたらよ…
この間の返事を聞かせてくれ」
「………」
ﾊﾟｳﾘ「な？」
「落ち着いたら、ね…」
"結婚しよう"
そう言えば返事はしていなかったか…。
ﾊﾟｳﾘ「じゃ…もう行く」
「無茶…すんなよ」
ﾊﾟｳﾘ「あぁ…分かってる」
じゃあな、と手を振って
パウリーは行ってしまった。
船大工として、パウリーの彼女として
会うのはこれが最後だ。
「……やっぱり駄目か…」
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作者名：ちゃわん虫 | 作成日時：2021年7月22日 22時
