命を繋ぐフルートと歌声〜第三楽章〜

真実〜アリスside〜 ページ9

歌苗「そうだったんだ…お姉ちゃんは、前からワー君とドボちゃんの事、知ってたんだね…あ、お父さんから電話かかってきたとき、カコって言ってたの、あれお姉ちゃんの事だったんだ！」

アリス「そういうこと。ってお父様と電話で話したの？！いいなー私も話したかった…」

みつる「で、そばにいた私や職員は無事だったんすけど、ワーグナーとドヴォルザークの記憶が一部損失、社内には記憶と感情を完全に失った者もいたっす。」

リスト「だからボウヤもドボちゃんもアリスの事覚えてなかったのね。」

ドボ「ぷぎ(今思い出しましたけど…)」

シュー「でも、ワタル君とドボちゃんをかばったなんて…あなたは優しいんですね。」

アリス「別に優しくもなんともないわ…」

優しい…か…

そんな事すっかり忘れてたけど…

その時、パッド君から着信音が聞こえた。

響吾「おや、カコじゃないか。久しぶりだね。」

お

お

アリス「お父様！」

歌苗「お父さん？！ちょっと、いきなり何？！」

響吾「いやぁ、大きくなったね、カコ。」

アリス「お父様…私、アルケー社の人たちが憎いんです！この人たち、私の事危険物って…ひどいんです！」

私は、今までの事を泣きながらお父様に話した。

響吾「そうかいそうかい、ひどい目に遭ったんだねぇ…」

アリス「だから私、復讐するんです、アルケー社に！」

その時、お父様から思いもよらない答えが返ってきた。

響吾「それはやめておいてくれ。」

え

アリス「何で…？」

響吾「アルケーの連中全員が君を憎んでいるわけじゃない。それに、みんながいるじゃないk「嫌だ…」

私は、お父様の言葉を遮った。

アリス「嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ！お父様まで私を拒絶するの？！何で…何で…！」

響吾「違うんだ！カコ！」

アリス「許せない…！」

歌苗「ちよっ…！これヤバいんじゃ…」

シュー「片目が桃色に光っている…」

ショパン「暴走してる……」

モツ「アリス！」

こうなったら…こうなったら…！

アリス「全員まとめて、始末してやる……！」

私の周りがさらに強烈に光った。

響吾「やめてくれカコ！」

リスト「こうなったら」

チャイコ「全員で止めるしか」

ベト「ないようだな。」

次の瞬間

クラシカロイド全員がムジークを出した。

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