命を繋ぐフルートと歌声〜第二楽章〜

最高のプレゼント〜モツside〜 ページ45

みんなが寝たあと、僕は星を見ていた。

アリス「きれいですね。」

いつの間にかアリスが横に立っていた。

モツ「ありがとう、今日は。」

アリス「どういたしまして。そうだ、聞かせてあげましょうか？」

そう言ってアリスはフルートを片手にウインクした。

モツ「うん。」

アリスは、目を閉じて吹き始めた。

その美しい横顔はまるで天使のようだった。

曲は「きらきら星変奏曲」。

僕が作った曲だった。

吹き終わった時、アリスは目を開けて僕を見た。

アリス「お誕生日、おめでとうございます。」

モツ「ありがとう。最高のプレゼントだったよ。でも、」

アリス「何ですか？」

モツ「僕の曲、いつも吹いてるよね？飽きないの？」

アリスはふっと笑った。

アリス「飽きないんです、あなたの音楽だから。」

少しだけ、胸がドキッとしてしまった。

モツ「作曲家でよかったな…」

小声でそう言った。

アリス「何て言いました？」

モツ「なんでもない。」

アリス「えー。何ですかそれ。」

モツ「そろそろ遅いから寝ようかな。おやすみ。」

アリス「おやすみさない。」

あれ？

前にもこんなことあったような…

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