命を繋ぐフルートと歌声〜第二楽章〜

ワー君の正体〜アリスサイド〜 ページ21

音羽館でゆったりするのは最高だなあ。

そんなのんきなこと考えながら、私は奏助の隣で「ソルティークラスキー」の曲を聞いていた。

歌詞の中の「革命の前夜祭へ」っていうのがなんか引っかかるけど。

プロデューサー変わったらしいけど。

奏助「ああああ！！！！！！！」

奏助がいきなり大声を上げた。

歌苗「どうしたの奏助。うるさいんだけど。」

リスト「そうよポンコツ。」

奏助「だって見てよこれ！」

そういわれて画面を覗いた。

ウソ...

歌苗「これ、ワー君じゃない‼」

全員「えええええええ？！？！？！？！」

ワー君「ああ。僕だよ。」

そこに、本人がやって来た。

アリス「ワー君...」

ワー君「僕は、クラシカロイドワーグナー。こっちがドヴォルザークだよ。バッハはもういない。僕たちはアルケー社を手に入れた。しばらくは会社で寝泊まりするよ。」

日芽歌「ワタルちゃん...」

クラシカロイド... アルケー社...

ワー君「アリス姉さん、歌苗姉さん、母さん、騙しててごめん。」

アリス「騙すって、あなた...私は薄々気づいてたけど...」

ワー君「でしょうね。アリス姉さんは勘がいいですから。でも、僕は本当の姉さんと母さんだと思ってるよ。あと、僕を作ってくれた音羽博士も本当の父さんだと思ってるから。」

え？今音羽博士って...どこかで聞いたことあるような...

日芽歌「そうだったのね！産んだ覚えがないからなんかおかしいと思ってたのよね。」

歌苗「ええっ？！」

アリス「お母様...」

そこは気づいて欲しかった...←

ワー君「証明してやるんだ。僕が他の８音よりも優れているということを。それが僕の革命であり、目的。皆さんも見ててくださいね。」

歌苗「ワー君！ワー君！」

ワー君は立ち去っていってしまった。

ベトさんやモツさんはよかったなんて言ってるけど...

クラシカロイドワーグナー

ドヴォルザーク

改めて聞くと何かやっぱり聞き覚えあるような...

アルケー社

８音

そして、音羽博士...

これらも全部聞き覚えがある。

ピキーン！！！

思い出そうとした瞬間、急に頭が痛くなった。

？「君は危険なんだ。」

え？

誰？誰の声なの？

？「やっぱりコイツも出来損ないだったか...」

？「こんなに危険なんじゃ使い物にならないっすね。」

？「まさに危険物だ。」

「出来損ない」「危険物」「使い物にならない」...

私が嫌な言葉...

どうして！？

怖い、怖いよ...

アリス「うっ...」

私は...私は...！

倒れる〜歌苗サイド〜→←うまくいかない〜モツサイド〜

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