So what 2 ? ページ13
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すっかり彼女のご機嫌を損ねてしまい、
頭を掻く。
すると彼女は、
私の前に両手を合わせて言った。
『番組収録の観覧、一緒付いてきてください』
『お願いします！』
「え゛えっ！？｣
突然、何を言い出すかと思い
とっさに上体を反らせば
すかさず彼女は私の手を掴み…
『友達にドタキャンされちゃって』
『もう日も無いし、』
『ナナさんしか居ないんですよ〜！』
そう言って、
半泣きになりながら頼み込む彼女。
正直なところ興味は無いけれど、
ここで断れば彼女は観覧に行けなくなる訳で、
そうなればまた愚痴を聞くのは私。
｢……………。｣
(うん、それだけは勘弁して欲しい)
と、なれば必然的に答えは絞られてしまう。
私は渋々、彼女の手を外して言った。
｢分かった、分かった｣
｢行くから…｣
何だか、とても面倒くさい事になりそうだ。
と、頭の片隅でげっそりしたのは
彼女には内緒にしておこう。
｢ああ、もう…｣
残業終わりの帰り道、
駅からの道を歩きながらぼやきが止まらない。
何で、私が巻き込まれるの？
｢……………。｣
(アイツと知り合ってから、ロクな事がない)
とぼとぼ、重い足取りで歩いていれば
途中でコンビニの明かりが見えて
私はその光に導かれるように
コンビニの店内へと入った。
『いらっしゃいませ〜』
コンビニ店員の陽気な声が耳に響く。
生憎、こちらはそんなテンションではない。
ふらふらとお酒のあるコーナーに行き
ビールを探す。
｢えっと……｣
(ビール、ビールっと)
こんな時にはビールでも呑んでぐっすり眠れば
少しは気が紛れるはず。
そう言い聞かせて
ビールを手に取ろうとした瞬間___
『またビールか、』
『色気なさすぎやで…』
『"お姉さん"』
「はぁっ！？｣
(この声、まさか…)
ふと、背後から聞こえた声に
勢い良く振り替えれば…
『あ、やっぱり"お姉さん"や』
"お姉さん"と、呼ぶ彼の言い方に
何かしらの悪意を感じずにいられないのは
考えすぎだろうか？
相変わらず黒いマスクにニット帽を被って
全身黒のコーディネートにシルバーアクセ。
目立たない様にはしてはいるのだろうけれど、
ちっともそのオーラは隠しきれていなかった。
｢またですか…｣
(あぁ、頭が痛い)
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やよい(プロフ) - ryoさん» こんばんは、コメントありがとうございました！何だかすごく褒めて頂き光栄です(>_<)ありがとうございます、嬉しいです。これからも更新頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2020年3月17日 23時) (
レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - ちなつさん» コメントありがとうございます！すごく昔に書いたお話のリメイクなので自信無かったんですが、気に入ってくださって嬉しいです(^^)実は、私もちなつさんのお話私読みに行かせてもらってます。笑 なのですごく嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年3月17日 23時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！一気読み、是非ともしてもらいたい。笑 なので私も更新頑張りますね(^-^) (2020年3月17日 23時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
ryo(プロフ) - 初コメ失礼します。とても素敵なお話で、とても楽しみに読んでいます。ちゃんとした小説を読んでいるようで文章力の高さに感心致しました。これからも素敵なお話沢山作って頂けると嬉しいです！ (2020年3月17日 19時) (レス) id: cb9873671c (このIDを非表示/違反報告)
ちなつ(プロフ) - めっちゃ面白いです！この作品大好きです！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: e54f0cecc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2020年3月16日 16時
