似 て 非 な る 物 / Y O U ページ26
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翌々考えてみれば、東京に来てからというもの
"一から始める友達作り"なんて経験した事がなかった。
漫画家としてデビューするために引っ越してきて
大都会東京に飛び込んだまでは良かったものの、
誰一人知り合いなんかいる筈もないし、
仕事も在宅ワークと似たようなものだから＿＿
基本は毎日、アパートに引きこもりの生活。
バイト始めたっていったって、ウーバーは一人で配達だし、
コンビニだって、何時も深夜のワンオペばっかりで。
お友達と呼べるほどの知り合いなんかほぼ居なかった。
同年代の集まりである学生時代ならともかく、
社会人ともなれば仕事上でやり取りをする年代も様々。
となると仕事上で仲良くなった出版社の知り合いですら、
どうしたってある程度の上下関係が発生するから
心から自分をさらけ出せるような友達なんて
自分の地元、すなわち三重県の中にしかいなかった。
だから、こんな風にお互いに自己紹介しあって
じゃあ、今日からお友達になりましょう！と言われても
もう学生時代のように上手くは出来ないんだろうなって＿＿
私よりも遥かにコミュ力高めなだるくんを目の前にしても
何処と無く不安になっていたんだけど…
『へぇー、なるほどな。じゃあナナは漫画家さんなんや』
「うん。まぁ、一応ね？肩書きだけは一丁前だから」
もうね、びっくりするぐらい打ち解けるのが早くて。
自分でも信じられない程どんどん会話が弾んでいく。
自然と聞かれてもない話まで持ち出してしまうくらい
だるくんは会話の持っていき方も上手ければ
私が聞いて欲しい事はちゃんと耳を傾けてくれる。
まさに、とんでもないコミュ力お化けさんだった。
しかも喋り方まで地元の友達と全く同じだからか
一緒に居て落ち着くというか、とにかく居心地が良かった。
ただ、一つだけ問題を掲げるとしたら…
『いや、何でやねん。好きなことでちゃんと夢叶えて
それで飯食えるなんて普通に凄いことやんか！
やのに肩書きだけはー、とか急に卑屈になんなって』
「いや、私の服見て？今コンビニで必死にバイト中ね？」
『え、なに？それくらいはさすがに俺も把握しとるけど？』
「だから、もし私が漫画家として成功してたとしたら
こんなとこで深夜に必死にバイトしてないでしょって！」
『あっ、ごめん！俺いまシンプルに地雷踏んじゃったかぁ！』
ほら、この通り＿＿
あまりにも会話の繋げ方が上手すぎて逆に災いしてる。
こうして時折、わざとらしくニヤニヤしながら
とんでもない爆弾を落としまくってきては、
悔しいことにそれを確実に笑いに変えてしまうんだ。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
