例 え ば の 話 / Y O U ページ15
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だったら、その見えない線引きの外側から
内側に入る努力をすれば良いだけの話でしょ？
「あのっ！」
『ん、何なに？まだ何かあった？』
「えっと、私の名前、ナナって言うんですけど
後藤さん、あ、違う、後藤さんじゃなかった、ははっ！」
「あの、お兄さんが良かったらですけど…
あだ名でも良いので、お名前教えてくれませんか？」
「このままだとなんて呼べば良いか分からないし、
せっかくなんで私達、お友達になれないかなって思って…」
言った、言ってしまった！
これでまたやんわりと話をはぐらかされたり、
線引きするような素振りがあったら潔く身を引こう。
深手を負うより、傷は浅い方が良い。
そう意気込んで、まっすぐに彼を見据れば
どこか私の勢いに押されたような
そんな呆気に取られた様子でぱちぱちと瞬きをする。
だけど、次の瞬間＿＿
『んはっ、俺は全然良いっすよ、お友達』
『てか、むしろ俺の方からもお願いしますって言わんと…』
『ぶっちゃけ俺のがずっとお友達になりたがってたって』
さっきまで、私の話を適当にあしらっていた癖に
今度は軽い口調で淡々とそう言ってのけた彼の見せた
その変わり身の早さにも驚かされたものの…
あまりにも、にっこりと満面の笑みを浮かべながら
そんな事を言うもんだから惚れた弱みなのか
ついつい、
「えっ、本当に良いんですか！？」
なんて、浮かれきった声色でそう返してしまった。
駆け引きなんか知ったこっちゃない。
馬鹿みたいに全力でぶつかる恋しかした事ないから、
『んはは、だから、さっきから俺がお願いしてる立場やって』
「あ、そっか、そうだった」
『で、ナナちゃんはだるま君とお友達になってくれますかー？』
「はいはい！私、だるま君とお友達なりたいです！」
『あっはは！めっちゃ良い返事来たやん、これ』
「あははっ、本当だ。ヤバい、私必死過ぎ」
『よっしゃー、じゃあ、まぁ決まりって事でよろしく』
「うん！」
にかっ、と笑って手を差し出した彼につられて
咄嗟にその手を取って握手を交わした。
あれ、そう言えばさっき、彼
自分のこと、だるま君って言った？
確か、だるま君と友達になってくれますかー？
みたいな会話のやり取りがあったような…
ちょっと変わったあだ名で呼ばれてるんだなぁ、なんて
ぼんやりと頭の中で思いながら
ふと、左手に視線を落とせばそこには
さっきからずっと握りしめたままになっていた
例のコラボキャンペーン、大妖怪ファイル。
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やよい(プロフ) - 凛さん» 素敵とか言って貰えて本当に嬉しいです。感謝！笑 このお話、長くなりそうなのでのんびり付いてきてくださいね^^ (2022年10月4日 19時) (
レス) @page36 id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 作品が素敵すぎて完全に沼です笑 二人の絡みが大好きです❤ (2022年10月2日 23時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - nonさん» こちらこそ有難いお言葉です！一度お話書き始めると止まれないタイプなので、無理せずやっていきますね！笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 音翔さん» ありがとうございます！思い付きで始めてオチも何も決めて無いですが、完結できるように頑張りますね！ (2022年10月2日 15時) (レス) id: d2cb7d4c05 (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 素敵な小説読ませて頂いてありがとうございます！めちゃくちゃドキドキします！更新が待ち切れないですが、お忙しいとの事体調等お気をつけてくださいね！楽しみに更新待ってます！ (2022年10月1日 22時) (レス) @page25 id: 0a181b56cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やよい
| 作成日時：2022年9月27日 23時
