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第5話 ページ5

―・・・ピピピ―


 「...ふぬぅ」


 ―・・・ぴぴぴpぶちっ―


 「...眠い。」

 
むくりとベッドから起き上がり、
とりあえずぼさぼさの髪を手櫛で
整える。

しかし、少々くせがある私の髪は
「貴様の言うことを聞く気はないっ!」
とまたピョコリ。

…こいつ、どこのぼっちゃまだコノヤロウ。


 「...ま、いつものことだし。」

 
そっと窓から外を見上げる。


 「...(夢、見れなかったなぁ)」


そう思いながら枕の下にうまっている本を手に取る。

どうしても行きたい!!!と思いながら、
昨日もらった栞も一緒に挟んで枕元に置いて
いたんだが...いつの間にか、下に敷いて
しまったらしい。

 
「折れてなくて、良かったー...」

 
本と栞が無事なのを確かめて、
思わずため息が出る。

一応周りを見渡してみるが、
うん。私の部屋だ。

そして、またこぼれるため息。

窓から見える空は、晴天。

いつもと変わらない朝だった。


「あぁ。残念。」


少し期待をしていたんだけど。

それはポツリとつぶやいた
言葉と一緒に口からこぼれてい
った。

だいたい、こんなのおまじない
にしかならない。不確かな方法
なんだから。と今度は苦笑する。


「はーあ。このお馬鹿さんめ」


栞を見ながらそうこぼす私は、
知らなかった。


その日、私の日常が変わって
しまう事を――

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続きも楽しみにしています! (2020年8月22日 14時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
キティさん(プロフ) - コメントありがとうございます!!そう言ってくださる方がいるなくて‥っ(TдT)ありがたやー!!すすみがナメクジですが‥頑張りますのでよろしくお願いします。 (2020年8月21日 23時) (レス) id: 0f028ec816 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2020年8月19日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キティさん | 作成日時:2020年1月24日 21時

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