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7月に入って梅雨が明けると、そこからは暑くなるばかりで毎日朝の天気予報を観るのが嫌になる。
ほんまは冷房も最低温度で点けたいとこやけど、そうすると今度は外回りが生き地獄になってしまうから泣く泣く25度に設定している。
休みの日はほとんど何もせず涼しい部屋の中におるから月曜がとにかく辛い。
体がだるくて、眠くて、はやく週末来おへんかなーて。
今日はヤスが昼飯を取引先の人と食べるから、外に出るのが嫌やった俺は久しぶりにビルの3階にある社員食堂に足を運んだ。
中は程々に混んでいて俺は『カレーライス(大)』を券売機で買うと人の列に並ぶ。
子供ん時からカレーは好きで自分でも作るし、美味いと評判のいろんなカレー屋も回ったけど、たまに食べるこういう食堂のカレーは美味い。
凝ったスパイスとかやなくて、本当に王道のカレールーと具材がええねん。
キッチンのおばちゃんに券を渡してトレーにカレーライス(大)が乗っかる。
そのままスプーンと水をトレーに乗っけていそいそと空いてる席を探して、やっと空いてる席について手を合わせた時やった。
「ここ、いいですか？」
向かい側に誰かが来て俺にそう訊いてきたから、
「あ、どうぞ。」と、顔を上げて俺は声を漏らしそうになる。
向かい側に座ってきたのが、つい1週間前俺の中の話題になった山田Aやったから。
「どうも。」
彼女はトレーを置いて俺の向かいに触り、小さく手を合わせると俺より一回り小さいサイズのカレーを食べ始めた。
今日も長くて黒い髪の毛はきちんとまとめられていて、背筋も伸びてる。
ただ、肌は白くて前髪の向こうに見える目は大きくて綺麗やったから、
こんな顔してたっけ、と俺はつい彼女をじっと見てしまって、ふと我に返って慌ててスプーンを手に持つとカレーを口に運んだ。
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蒼 夢見子(プロフ) - 茜音さん» 茜音様、初めまして。有難いお言葉に胸が熱くなりました…後先考えずにがむしゃらに書いてしまった荒すぎる出来の中でふたりの互いに想い合う気持ちは一番慎重に書いたのでそう言っていただけてとても嬉しいです！こちらこそ読んでくださりありがとうございました^^ (2018年11月10日 23時) (
レス) id: d57fe18bd1 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - はじめまして。あまりにも続きが気になって一気に読ませて頂きました。描写はもちろん、ヒロインと大倉くんのお互いを想う切実さが綺麗で、思わず息が詰まりました。とっても素敵なお話をありがとうございました。 (2018年11月9日 15時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 夢見子
| 作成日時：2018年8月7日 18時
