〜〜しないと出られない部屋｢鬼滅の刃/短編集｣

耳責めをしないと出られない部屋【不死川実弥】 ページ28

不死川side



油断した、任務帰りに彼奴へ
お土産としておはぎを買って一緒に
食べようと思っていたが



突然意識を失い、このザマだ



何処を探っても出られる気配は
ねぇし、手元にある刀も使い物に
ならねぇなァ


あーくそ


てか



不死川「てめぇ普通にいるじゃねぇ
かァ！」


「ば、バレた」


不死川「バレたじゃねぇよ呑気に
隠れんぼなんかしてる場合じゃね
ぇんだよ！！」


ぼか、と手加減はしているが
こいつの頭を叩いた


するとまた呑気に笑い


「ぶふ、不死川さんがかくれんぼとか
言うと可愛いですね」



要らんことを言ってきやがる


不死川「殺すぞ」


「やです」



不死川「お前な、ちったぁ危機感
持てや」


閉じ込められてんだぞ、と俺は
呆れ気味に言ったがやはりけろっと
して



「まー害はないですし、とかさっ
き見つけたお題やればここから脱出
できるんじゃないんですか？」



こてんと首をかしげる


今何かぐっときたが気のせいと
言うことにして、こいつの言ってることは
確かにそうだ


そうだが




『耳責めをしないと出られない』



お題はこれだ



巫山戯んな、俺に出来ると思ってん
のかァ？柄じゃねぇし出来るわけねぇ




「不死川さん」



不死川「な、おい！」



俺の袖口を掴み上目遣いで俺を
見上げてくるその仕草に切れそうに
なる理性を何とか抑える


「早く、ここから出たいです」



ついには涙目になっている


あぁ、こいつはもう


不死川「そんなに」



「うや！？」


不死川「そんなに俺と二人でいるのが
気に入らねぇか」


俺も男だ、こんなのへでもねぇんだよ
出来ればこいつの嫌がることはしたく
無かっただけだ、ヘタレなんて言わ
せねぇよ

「そ、そんなんじゃ！」


不死川「じゃあなんだよ」



Aの耳元に唇を近づけて
低い声で囁く


びく、と反応する体に正直言うと
興奮してる

「あ、あの、もしかしてお題って」


不死川「はっ、どうだろうな？」


「や、息かけな、」


不死川「じゃあこっちの方が好みか」



多分俺は調子に乗っている


甘噛みをしたり、わざと音が鳴るように
舐めたりして弄る俺


「ん！んぅ」


不死川「声漏らしてるぞ」


「うるさい、です」


不死川「あぁ？そんな口叩ける暇
あったらもっと激しいのしてもい
いよなぁ？」


「っ！？」


もうそれは耳責め以上だが

煽るこいつが悪い


俺はAの服の中に手を入れ
ようとしたが


ガチャっと音がし、それは阻止された

深い接吻をしないと出られない部屋【竈門炭治郎】→←きわどい所を触らないと出られない部屋【宇髄天元 煉獄杏寿郎】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す