君の声を辿って。 ページ47
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18時、
この前の広場で君を待つ。
少しづつ時間が過ぎゆく中で、
この前見たあなたがいて。
少し揺れる瞳の奥底。
少し苦しい気持ちを抱きながらも、
走り出して、
愛おしく思って。
思わず、抱きしめて、
この腕の中であなたがいる。
そうやって考えた時に、
温もりがじんわりとする。
JM『A、さん。』
｢ジミンさん、あの、｣
JM『僕、は。遠くても、
気持ちが冷めることなんてありません。』
｢っ、｣
JM『韓国に来て、なんて言いません。
離れちゃうけど、でも、
僕、あの、
手紙のやり取りと、たった2回しか会ってないですけど。
でも、
好きだな、って思って。』
その言葉を伝えていれば、
目の前の彼女、
Aさんは瞳を揺らしていて。
だからこそ、
高鳴る心臓が痛い。
きっとこれは、間違いかもしれない。
けれど、それでもいいかも、って思った。
JM｢好きです、
何もかも全部が、好きです。
手紙のやり取りも辞めたくはないです。
こんな僕のわがまま、嫌ですか。｣
声が震えてたと思う、
頬に手を添えて、おでこを合わせながら。
真っ直ぐと見つめあって。
そしたら、彼女もまた、
震えた声を出しながら、
一生懸命、伝えようとする韓国語が、
簡単に僕の耳を刺激した。
｢私も、好きです。
ジミンさんの優しいところも、
日本のことを好きだって言ってくれるとこも。
何もかもが、好きです。
わがままだなんて思いません。
手紙のやり取り、続けます、もちろん。
私で、いいんですか。｣
JM『Aがいい。』
微笑みながら言ったのなら、
彼女は、
へにゃりっ、と微笑む彼女にノックアウトされた。
ぎゅうっ、と抱きしめては、
赤くなる顔をかくしながら、
息を吐いた。
｢私も、ジミンさんがいいです。｣
僕は、彼女に勝てないってわかった。
こんなにも可愛くて、綺麗で、
愛おしいって感じて。
さらにさらに、好きだなって思うんだもん。
中々会えない世界だけれど、
それでも、
何かで繋がっていると思ったのなら、
幸せだ。
JM｢また、手紙送るね。｣
｢私も送ります。時間かかっちゃうかもですけど。｣
彼女の笑顔が、僕の宝物だって思ったんだ。
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miz(プロフ) - もう、めちゃくちゃ良かったです！楽しみながら読むことが出来ました！！ (2022年2月28日 1時) (
レス) @page50 id: 6ed4b49dda (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ジミンちゃんとの文通ときめきました/// ステキなお話ありがとうございます! (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 8832d32b96 (このIDを非表示/違反報告)
MA SAKA(プロフ) - お話素敵すぎます！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月29日 10時) (レス) @page41 id: d6bf311559 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - もう一言ですき！！！！！ (2021年10月8日 14時) (レス) @page39 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - 楽しみに読ませていただいています。言葉の雰囲気がとても好きで、何度も読み返しています！これからもご無理のないペースで、素敵な言葉を覗かせていただけたら嬉しいです。 (2021年5月9日 19時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年4月9日 11時
