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花いちもんめ、あの人が欲しい。 ページ46

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A side





気づいたら恋をしていた。





そんなの、おかしいって分かっているのに。
そのおかしさが、欲しくなる。


こいをするって、こーゆーこと?







そんなことを考えた、ひるさがり。
あなたに会いに行く今日、


少し考えてしまった。





会いたいな、って思ったが最期だった。









早く、仕事終わらないかなって、
考えてしまって。


早く、早くって時間を急かした。





いつもは、足りないよ!って思うくせに、

今だけは過ぎ去ることを考えてしまう。








『今日、残業出来ません。』





上司『予定?』

『人と会うので。』






そうやって、震えた声で言いながらも、
それは、

きっと、







あなたに会えるという事実なのかもしれない。






あと、5時間。
5時間すぎれば、会える。



時計を見たのなら、






秒針の巡りが遅いと感じてしまうけど、
いつも通りなのだろう。


少しづつ、また少しづつと流れていく時間がもどかしい。






鳴り響いた時間の音に、
意識がハッキリしてくる。


寝てもないし、気絶してないけど。






びくり、と肩を揺らしては、
時計を見たのなら、
短針は6をさしていた。






がたり、と立ち上がっては退勤する。



今何欲しい?って聞かれたのなら、
私は間違いなく答えられる。








花いちもんめ、






私はあなたが欲しい。
間違いなく、







ジミンさんの存在が欲しい。



そんな大きなわがままなんて、
ダメに決まってるのに。







高まる鼓動がうるさくて、

駆け出すだけだった。







またあの日と同じように、
またあの日と同じところで。


あなたに、






会いたくて。








『ジミン、さん。』









呟いた言葉は風に消えていって、
さらに喧騒に消えていくだけだった。




きっと、誰にも聞こえないようにと。


会いたくて、








会いたくて仕方がなかった。
だって、好きなんだもん。




『どこ、だろう。』









息を切らしながら、
辺りを見渡したのなら、



視界が定まらない。






揺れる瞳の理由はまさしくあなた。


息が苦しいのも、
その苦しさも愛おしいと感じてしまうのも、







全部の理由はあなたです。






花いちもんめ、あなたが欲しい。
交換?しません、










どうか、この手を握ってくれませんか。




『じみん、さんっっ。』









あなたに、逢いに来ました。

君の声を辿って。→←もう一度会いたいです。



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miz(プロフ) - もう、めちゃくちゃ良かったです!楽しみながら読むことが出来ました!! (2022年2月28日 1時) (レス) @page50 id: 6ed4b49dda (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ジミンちゃんとの文通ときめきました/// ステキなお話ありがとうございます! (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 8832d32b96 (このIDを非表示/違反報告)
MA SAKA(プロフ) - お話素敵すぎます!続きを楽しみにしてます! (2021年11月29日 10時) (レス) @page41 id: d6bf311559 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - もう一言ですき!!!!! (2021年10月8日 14時) (レス) @page39 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - 楽しみに読ませていただいています。言葉の雰囲気がとても好きで、何度も読み返しています!これからもご無理のないペースで、素敵な言葉を覗かせていただけたら嬉しいです。 (2021年5月9日 19時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ことり | 作成日時:2021年4月9日 11時

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