幸せを願うんじゃなくて。 ページ42
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いつからかは、わからなかった。
けど、確かに、
いつも僕はそう思っていた。
アミたちも、ヒョンたち、親友に可愛い弟も、
家族もそうだ。
幸せを願うのと同時に、
僕が幸せにしたい、って思う。
そんなことを考えながら、目の前の夜景を眺めていた。
照らし出された夜の世界が、
僕には眩しく思えて、
苦しくなってしまう。
こんなにも綺麗な世界の中で、
なんで僕は彼女と出会えたのかと不思議に考えてしまう。
まぁ、きっと奇跡、なんて言えないけど。
くらくらり、触れていた手の温もりを思い出してしまった。
暖かった、小さくて細かった。
守りたいなって思った。
あぁ、もう、
もう。
手遅れなのかもしれない。
きっとこれは、もう既にダメなやつで。
JM｢なんも、知らない。知らないフリをしておこう。｣
防衛本能なんかじゃないけど、
でも、気づいちゃいけないかなって思った。
いや、ダメなんだけど。
そんなことをぼんやりと考えた23時。
寝ないといけない、ってわかりきっているのに、
初めてあった彼女のことを考えてしまう。
綺麗な黒髪だった、笑った顔が可愛かった。
とにかく、
全部が全部、大好きだなって思った。
そんなの、だめなのに。
JM｢テヒョンア起きてる？｣
TH｢ん〜？ジミナどしたの、｣
JM｢寝れない。｣
TH｢じゃ、お話しよジミナ！｣
自分の部屋から出ては、
テヒョンアの部屋を尋ねたのなら、
笑顔で部屋に招き入れてくれる。
良い親友を持ったなぁ、って思いながら、
そんな背中を追いかけた。
JM｢夜遅くにごめんね。｣
TH｢俺も寝れなかったからいーよ。
久しぶりの日本だもん。｣
JM｢うん、日本だ。｣
TH｢Aさんは？どうだった？｣
その言葉に、
どくりっ、と高鳴る心臓の音にビックリした。
え、
今の、何？
なんてことを、考えてしまっては、
なんというか、頬に熱を感じてしまう。
あぁ、きっと僕今、顔赤い。
そんなことを考えては、
背中を追いかけながら、
震えているのを隠すような声を出す。
JM｢……………すごい、｣
TH｢うん？｣
JM｢綺麗な人だな、って思った。｣
これは僕の紛れもない本音だった。
恥ずかしいような、
そんなような感情を抱いてしまって。
きっと、
これはダメな病に違いない、
なんてね。
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miz(プロフ) - もう、めちゃくちゃ良かったです！楽しみながら読むことが出来ました！！ (2022年2月28日 1時) (
レス) @page50 id: 6ed4b49dda (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ジミンちゃんとの文通ときめきました/// ステキなお話ありがとうございます! (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 8832d32b96 (このIDを非表示/違反報告)
MA SAKA(プロフ) - お話素敵すぎます！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月29日 10時) (レス) @page41 id: d6bf311559 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - もう一言ですき！！！！！ (2021年10月8日 14時) (レス) @page39 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - 楽しみに読ませていただいています。言葉の雰囲気がとても好きで、何度も読み返しています！これからもご無理のないペースで、素敵な言葉を覗かせていただけたら嬉しいです。 (2021年5月9日 19時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年4月9日 11時
