拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

初めまして、日本人。 ページ35

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(本来のルールは無いものとしています。
皆様は真似せず、ちゃんとルールを守りましょう。)





日本について、
ホテルに向かった。





皆は疲れていて、今日は自由と言われたから。

メールを送ったんだ。





JM[ ーーホテルにいます。
今日って会えませんか？]




そうして、しばらく待って、
多分、体感2時間とかなのに、



5分でメールが帰ってきた。





それが嬉しくて、それが良くて。





[ 会えますよ、そこのホテル、
会社の近くなので、広場で待ってます。]




そのメールを見てから、
僕の準備は早かった。



こんなご時世だけれど、

でも。





うん、でも。
それでも、会いたいと思った。



ちょっと抜け出すぐらいだから。






着替えて、マスクとメガネをして、
念の為のカバンと財布。


カバンの中に、手紙を詰め込む。






マネヒョンに一言告げてから、ホテルを出た。


走って広場に向かって、
辺りを見渡した。


メールを確認したのなら、






茶色のコートに、黒のマフラー。





手を伸ばせば、
あなたが、そこに居たんだ。




JM『Aさん、ですか。』



『あっ、えっと、パクさん、ですかね？』






触れた、出会った。
初めまして、Aさん。






パク・ジミンです。



あなたと文通している、
パク・ジミンは僕です。



JM『そう、です。
あー、えっと、はじめ、まして？』


｢韓国語でもいいですよ、
聞き取りぐらいはできますから。｣





スラスラと韓国語で話すものだから、


なんだかぶわっとしてしまう。
今、僕、







この人を抱きしめたい。



痛いぐらいの何かを、
あなたに伝えたい。




｢飯塚Aです、
まだ韓国語、下手でごめんなさい。

あの、お手紙ありがとうございます。




嬉しかったです、メールくださって。｣





そうやって微笑むAさんに、
心がきゅうっとした。




痛くて、愛おしくて。








気まぐれで始めたはずなのに、
今僕、きっと。



JM｢いえ、こちらこそ。
返事とか遅くて、ごめんなさい。｣




あわてて、頭を下げたのなら、
慌てられたから、



なんだか、面白くて。






思わず2人して笑ってしまった。



『少し歩きませんか、散歩とか。』



JM『ぜひ、………話したいことが、
たくさん、あるんです。』







広場をぬけた先、









初めまして、僕はパク・ジミンです。
あなたの名前は、






Aさん。

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