拝啓、愛しの日本人。[ 終 ]

教えてくれてもいいじゃん。 ページ29

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たまに、わからなくなる。
この感情に苦しくなって、わからなくなる。





僕は今、どうしてってなって、


それでも、手紙を読み返す度に、
口からは、息だけが吐き出されるだけ。





JK｢ヒョン、うるさいです。｣



JM｢ごめんって、｣





JN｢悩み事があるなら、
ちゃんと話しなよ、ヒョンは味方だから。｣



そんなことを言われても、
からかわれそうで、なんて言ったら、



ジニヒョンお得意のキレ芸とかしてきそう。







だからこれは、
僕の少しの戯言に過ぎないんですけどね。

聞いてください、ヒョン。





JM｢僕の友達の話なんですけど。｣


JN｢ジミナの話ってことね。｣





JM｢うるさいです。



友達が文通をしてて、
最初はただの文通相手だと思ってたんです。


でも、やり取りをしているうちに、





顔も声も知らない相手が気になって、
おまけに手紙を読み返す度に、苦しくなるんですって。


なんだと思いますか、ヒョン。｣




なんて、起き上がってジニヒョンを見たのなら、
もぐもぐとご飯を食べてた。




やぁ、僕が真剣に聞いてるのに、


なんでご飯を食べてるんだ、
ちょっとムカついたぞ。





JN｢うーーん、俺はその答えを知ってるけど、
誰かに教えてもらうより、
自分で気づいた方がいいよ、ジミナ。｣



JM｢相談した僕が悪いみたいじゃないですか。｣




JK｢ジニヒョンは年寄りなので、
たくさんのこと知ってるだけですよ。｣




目の前で、ジニヒョンとジョングガの、
同じようなやり取りには、


無視をした。





なんで誰も教えてくれないんだ、
分からないから聞いてるのに。




苦しくて、それは嫌じゃなくて。


何も知らないわけじゃないけど、
もう大人だけど。








今だけは、何も知らないままでいたい。


この感情に名前をつけたくなくて、
知らないフリをした。







ねぇ、Aさん。






この答え、あなたは知ってますか。

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