声も顔も知らないまま。 ページ26
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TH｢ねぇ、ジミナぁ？
そろそろ、顔写真ぐらい、送ってもらえば？｣
JM｢は？｣
親友は、いつもそうだ。
突然、わからないことを言い出す。
顔写真、って言ったよね？
わからなくて、首を傾げたのなら、
彼も首を傾げた。
TH｢わかんないよ？
Aさんが女性なのか、どうなのかすらさ。
40代ぐらいのおじさんかもだし。｣
JM｢ねぇ、やめてよ、
僕の中でのAさんは、
やまとなでしこ、なの。｣
TH｢もしかしたら、50代とかかもね。｣
やぁ、テヒョンア。
なんでそんな事言うの。
目の前の手紙を眺めながら、
隣で、意地悪なことばっか言われる。
なんで。
JM｢喧嘩売ってるなら、
全然僕は買うけど？｣
TH｢なんでそーなるの、そうじゃないもん。｣
JM｢うだうだ言わずに言いなよ、
何言われても、気にしないから。｣
TH｢俺は、怒ってるの。｣
真剣な眼差しで、
僕を見つめてくる、親友。
怒ってる？
いったい、なにに？
思い当たるところが無さすぎて、
だからこそ、戸惑った。
いったい、どうして？
TH｢あーー！！わかってないんだ、ジミナ。
最近ジミナは、AさんAさんって、
そればっか！！だから、腹立つ！
俺から、ジミナを奪うAさんも、
Aさんばっかなジミナも、
腹立つ！！！！！｣
その言葉を投げられて、
思わず僕は、笑ったんだ。
なに笑ってんの！と怒る君がいる。
そうだね、確かにそうだけど。
そうじゃないんだ、聞いてよ親友。
JM｢もし手紙の内容が、
親友について、とかだったら。
テヒョンアはそれでも、僕ら腹立つ？｣
ずるいって言われても仕方なくって。
だからこそ、ごめんね。
ずるい僕で、ごめん。
TH｢っっっ、たまには俺にも構って。
手紙もいいけど、俺は、ジミナと話したい。｣
JM｢ごめんって、ごめん、テヒョンア。
そうだね、明日はゲームしよっか。｣
ねぇ、Aさん。
僕はあなたの、
顔も声も何も知らない。
知ってるのは、
あなたの名前と、文字が綺麗ってこと。
そればっかしか、知らないけど。
会える日を、待ち望む僕がいます。
そんな僕を、
あなたは笑いますか。
今だけは、ただの僕でいたい。→←お前らが幸せならそれでいい。
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miz(プロフ) - もう、めちゃくちゃ良かったです！楽しみながら読むことが出来ました！！ (2022年2月28日 1時) (
レス) @page50 id: 6ed4b49dda (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - ジミンちゃんとの文通ときめきました/// ステキなお話ありがとうございます! (2022年1月3日 3時) (レス) @page50 id: 8832d32b96 (このIDを非表示/違反報告)
MA SAKA(プロフ) - お話素敵すぎます！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月29日 10時) (レス) @page41 id: d6bf311559 (このIDを非表示/違反報告)
Dtpnjtwtvmt(プロフ) - もう一言ですき！！！！！ (2021年10月8日 14時) (レス) @page39 id: e5b6025cac (このIDを非表示/違反報告)
hkh(プロフ) - 楽しみに読ませていただいています。言葉の雰囲気がとても好きで、何度も読み返しています！これからもご無理のないペースで、素敵な言葉を覗かせていただけたら嬉しいです。 (2021年5月9日 19時) (レス) id: f9da484c95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年4月9日 11時
