検索窓
今日:1 hit、昨日:31 hit、合計:242,725 hit

続2 ページ38

「く、口ですか…?」


『そうだよ?云っている意味がわからないかい?』


「わ、解りますが……」


『では出来るだろう?』


「う…ぁ……」


『遅いなぁ……』

態とらしく頬杖をついて、ちらりと此方を見てくる。

「では…」



そそ、と席を立って太宰さんの元へ近づく。

緊張が止まらなくなり、息が荒くなった。


彼の口の周りを少し躊躇いながら舐める。

そして口を離す。______


「ン……ッ?!」


『駄ァ目…まだ口を離したら。』


太宰さんの口に含まれたチョコレェトが、私の口内に移される。


『こうすると甘く感じるでしょう?』

「ひっ…あぅ…ン…」



ぬるりと這入ってきた太宰さんの舌が、歯茎一つ一つを確かめるように動く。

無理矢理彼に立たされ寝室に連れられる。

『私ね、欲しかった物が一つあるのだよ。』


「へ…あの贈呈品ではお気に…」


『そんな事云っていないだろう?最後まで話を聞き給え。』


「そ、その欲しい物…って…?うわっ!!?」


私の手を強引に掴んで体制を崩し、上に乗られる。


「ん…」

彼は私に接吻してから、にやりと艶かしい笑みを浮かべて


『……私が欲しい物は……君だ。』


「わ、私…ですか」


『うん。私の誕生日だから少しくらいの我儘はいいだろう?さぁ。眼を瞑って。』


「ッ…


『今日は…何も抵抗してはいけないよ…?』


「はっ…い」




___その次の日の朝は色々仕事が入っていたのですが


首許や手首、太腿など、蚊に刺された様な赤い跡が沢山付けられていて、



勿論、太宰さんが仕事に行かせてくれるはずも無く、無断欠勤してしまった。

番外2→←続1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (188 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
336人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。