9.見学 ページ9
倫毘沙「今日はよろしくお願いします。」
竜持「よろしくお願いします。」
A「よろしくお願いします。」
ディレクター「よろしくねー!あれ、Aちゃん!どうしたの!?」
A「2人のレコーディングの見学に。」
八乙女事務所でお世話になってた頃のディレクターさんだ。事務所が移籍した事を伝えると「そっかそっか!またよろしくね!」と言ってくれた。
先にともくんが歌うみたいで、私はりゅーくんとソファーに座ってその様子を見る。
竜持「前の事務所の先輩のレコーディングとか見た事あるの?」
A「デビューしたての頃は行ったよ。」
竜持「へぇ、TRIGGERとか?」
A「うん!TRIGGERの現場はよく見に行ったなぁ。」
TRIGGERのレコーディングは1番刺激的で凄かったのを今も覚えてる。
竜持「僕達のも凄いからちゃんと見ててよね!」
A「りゅーくん、心読んだ?」
竜持「顔に書いてた!」
倫毘沙「次、竜持の番だよ。」
竜持「分かった。」
りゅーくんを見送って、次はともくんが隣に座る。
倫毘沙「遙日、Aが来るのが楽しみ過ぎて寝れなかったんだって。」
A「寝れないほど嬉しいものなのかな…?」
倫毘沙「今までなかなか仕事も被らなかったから会えなかったって言ってたから嬉しいと思うよ。」
KiLLER KiNGはもちろん、キタコレともTHRIVEともMooNsとも仕事が全然被らなかった。被った事があっても片手で数えれるほど。
A「バンビ時代に皆に会って、まさか仲良くなった子が全員Bプロメンバーになるとはね。」
倫毘沙「初めて会った時、唯月と遙日を見に来たのに廊下で迷子になって泣いてたよね。」
A「わ、忘れてよ…あの時はともくんが見つけてくれたから良かったけど。」
倫毘沙「皆が言ってたよ。Aは幸運の女神なんじゃないかって。」
A「幸運の女神は大袈裟だよ…。」
皆が凄いからBプロメンバーに選ばれたんだ。
その時選ばれたのはキタコレとTHRIVEとMooNsだけで、KiLLER KiNGが選ばれなくて私が何故か大号泣して唯月に慰めてもらってたっけ?
倫毘沙「昔のAは泣き虫だったよね。」
A「もう記憶から抹消して…。」
竜持「終わったよ。」
倫毘沙「お疲れ。」
A「お疲れ様!」
気付いたらりゅーくんも終わっていて、ディレクターさん達のチェックをしてもらって無事終了した。
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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時