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37.花火 ページ37

A「行ってらっしゃい。」

遙日「行ってきまーす!」

唯月「行ってきます。」


皆を見送ってから、私は泊まってるホテルまで星空を見ながら帰る。明日帰るのか。宿題しないとなぁ…。


?「A。」

A「え?」


後ろを向くと楽先輩が居た。目を合わせられず、すぐ目を逸らす。


A「ど、どうしたんですか?」

楽「…。」


楽先輩は無言で近付いてきた。ついに殴られる?怖いんだけど!?


楽「花火、本当はしたいんだろ?」

A「え?」

楽「マスクしてたら多少大丈夫だって天が言ってた。だから、一緒に花火やるぞ。」


手を引かれて浜辺まで降りる。あれ?皆の所に行かないのかな?


A「皆の所行かないんですか?」

楽「あいつらの所は煙すごいだろ。」

A「じゃあ陸くんも呼ばないと!」

楽「あ、あっちはあっちでどうにかしてるだろ。」


一織くんが居るから大丈夫かな。楽先輩からマスクを貰ってすぐ付ける。その間に楽先輩はバケツに水を入れに行った。

すごい、この線香花火って煙出るの少ないんだ。最近の花火ってすごいんだなぁ…。


楽「早速やるか。」

A「はい!」


線香花火を出して火を付ける。するとぱちぱちと光り出した。


A「わぁ、すごい!」

楽「綺麗だな。」


本当に綺麗で目を輝かせる。いつもは見てるだけだったけど、こうして花火が出来るのはかなり嬉しい。

38.話→←36.花火の誘い



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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時

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