26.寝落ち ページ26
恵美「Aちゃん、大丈夫?」
A「あれ?寝てた…?」
帰って来てベッドにダイブしたあと、寝てしまったらしい。時計を見ると21時だった。
けんくんの上着も着たままだ…しわになってないよね?
恵美「和南達がなかなかご飯を食べに来ないって言ってたから。」
A「ごめんね、疲れてたみたい。」
恵美「…何かあった?」
恵美ちゃんがベッドに座る。昔からこうやって話を聞いてくれたっけ?
A「今日、テレビ局で先輩に会ったの。」
恵美「先輩って、TRIGGER?」
A「うん、会ったのは楽先輩だけ。」
恵美「何か嫌な事された?」
A「ううん。話があるって言われて…でも、その時の楽先輩が怖くて話せなかった。」
恵美「そっか…。」
A「THRIVEの3人が助けてくれたんだけど…ちゃんとあの時話せば良かったかなって。」
あの時、怖がらずに話せば良かった。THRIVEの皆に「楽先輩は関係ないよ」ってちゃんと言えば良かった。
俯くと、恵美ちゃんが抱きしめて頭を撫でてくれた。
恵美「落ち着いたらで良いんだよ。その楽先輩もきっとわかってくれるよ。」
A「…うん。」
恵美「よし!和南達の部屋行こっか!ご飯食べよ!」
A「ま、まだ皆食べてないの?」
恵美「Aちゃんと食べたいから待つって言ってたよ?」
A「あとで謝らなきゃ…。」
恵美「着替えてから行く?」
A「うん!着替える!」
恵美「じゃあ先に行ってくるね!」
A「わかった!」
恵美ちゃんが部屋を出て、服を着替える。
腕を見ると赤みは消えていた。良かった…。
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作者名:はくまい | 作成日時:2019年5月24日 3時