もう一度。* ページ2
影野くんを下がってもらい、私は修也くんの隣に立った。
「いいのか、守ってやれないぞ」
「守ってほしくてここ居る訳じゃない」
「…頼む。無茶はしないでくれ」
修也くんへパスを出せば一瞬、突風が吹いて吹き飛ばされる。
よろけながらも、着地すればもう円堂くんの元へボールがぶつけられていた。
早すぎる……。これが、宇宙人の力なの？
「A！！」
名前を呼ばれ、背後に誰かいることに気付いた時には、
「愚かな。敗北は既に決まっているのに、今更女1人が出てきたところで何も覆らない」
緑色のその髪の宇宙人は私を見下ろして笑う。
「やってみなくちゃわからない！」
「……傷付けたくないんだ、」
「え、今……？」
とても、とても、小さな声で何かを言われた。
目の前に手が伸ばされたと思えば、ふわりと意識が遠のき、何もされていないのに、意図も簡単に意識を遠くへ手放してしまった。
「A！！」
修也くんに名前を呼ばれているのに、おかしいな
体に、力が入らない。
.
重い目を開いたら、自分の部屋。
すすり泣く音が聞こえて、お姉ちゃんがベットの脇に蹲ってる、
「おねえ、」
「はっ…Aちゃん！」
「私、行かないと…」
抱きついてきたお姉ちゃんを押しのけて、ベットから出る。
「だめよ！行かせない！」
「私も雷門イレブンの1人なの、お姉ちゃん。私、みんなと一緒に戦いたい、みんなと一緒に雷門を、みんなを、守りたいよ」
お姉ちゃんを何とか説得して、雷門のジャージを羽織り、外へ出れば。
修也くんが歩いてきた。
「今から行こうと思ってた」
「ああ、いこう」
手を指し伸ばされて、雷門へ急ぐ。
そして、初めて崩れ落ちた瓦礫となった雷門をみた…。
込み上げた涙を拭って、部室へ向かえば秋がいた。円堂くんは瓦礫の山になった部室から出てきた。
危ないよ、
少し離れたところから音無さんと鬼道さん。雷門さんも来て、
「やっぱりここにいた」
「夏未さん」
「めちゃくちゃといっても、やっぱり気になるものね」
サッカー部の板の埃を払う雷門さん。
「俺は、エイリア学園を許さない。サッカーは何かを壊したり、人を傷付ける為にあるんじゃない。宇宙人に本当のサッカーが何か教えてやる！」
「俺もだ、やろう円堂」
修也くんが笑えば、鬼道さん続く。
「俺もそのつもりでここへ来た。もう一度奴等と戦おう。そして勝つんだ」
「よおし、やろうぜ！」
「俺達もやるぜ」
染岡くんの声がして、振り向けば皆がそこにいた。
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守羽(プロフ) - マナさん» コメントありがとうございます。すみません…手違いで先に続編を立ててしまった次第です。本日続編分まで合わせて更新するのでお待ち頂けたら幸いです。 (2022年8月19日 16時) (
レス) id: d0d25ba477 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - この話の続きが気になってますが、パスワードがかかっており話が読めないのですが…… (2022年8月19日 9時) (レス) id: dac527e381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楸 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hisagi/
作成日時：2022年8月14日 14時
