最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。壱

35話 地獄への土産に累のお母さんとお父さんの姿になったよ。 ページ36

累「血鬼術･刻糸輪転」 ギュルギュルギュル




？「全集中･水の呼吸 拾壱ノ型 凪」



ハラ ハラ



(糸が切れた、今何をしたのだあの男は？？)




スパンッ




『……へ？…おわっ』ﾄﾞﾃﾝ




なんだ？？糸が切れたのか？？？なら累は…



『……斬られたのか、累。』



累は頸の無い体で……炭治郎の方へと…



『……“メモリーチェック”』ｷﾞｭﾙﾝｯ



累……君もか、君も可哀想な奴なのか。

お母さんとお父さんが恋しいのか。

だから絆だと言って家族を作ってたのか……そうか。



『“トランスフォーム”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ



？「！？」



これはおまけだ累。



累の頭がある方へ歩いてく。



累「でも…山ほど人を殺した僕は…地獄に行くよね……父さんと母さんと…同じところへは…行けないよね…」



ｽｯ



私は左手で累の頭を撫でた。右腕がないから抱きしめられなくてごめん。



『…一緒に行くわ、地獄でも。』





『“トランスフォーム”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ




『…累と同じところに行くよ。』




ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ 累「……母さん…父さん……ごめんな…さい…」



ハラ ハラ



哀れな子供だ、来世は幸せでありますように。



『“解除”』ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ



？「……」 ｽﾀｽﾀ




あの男に変身能力を見られたが……何も聞いてこないな。




？「人を食った鬼に情けをかけるな。子供の姿をしていても関係ない。何十年何百年生きている醜い化け物だ。」




炭治郎「殺された人たちの無念を晴らすためこれ以上被害者を出さないため…勿論俺は容赦なく鬼の頸に刃を振るいます。だけど鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を踏みつけにはしない。」



あぁそうだな炭治郎。私も同じ考えだ。



炭治郎「鬼は人間だったんだから、俺と同じ人間だったんだから。足をどけてください。醜い化け物なんかじゃない、鬼は虚しい生き物だ、悲しい生き物だ。」




『そうだ義勇、炭治郎の言う通りだ、鬼は可哀想な生き物だ。踏みつけては駄目だ。だから……？』




待て、何故私は今この男を義勇と呼んだ？？？



そして口調も違う。



誰だったか、この口調は……思い出せない。




義勇「……お前、今俺の名前を…」




炭治郎「……A？」



義勇「……お前は、」



ﾋﾟｸｯ 何か、来る。



ガキィンッ



？「あら？どうして邪魔するんです冨岡さん。」



ザザ



？「鬼とは仲良く出来ないと言ってたくせに。」




蝶々…？

36話 蝶々みたいで優しそうなお姉さんだと思ったらただのサイコパスだった件について。→←34話 やばい炭治郎が死ぬ。

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