最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。壱

30話 炭治郎は一瞬だけ怒った。 ページ31

くそっ、効果が切れるのが早いぞまったく……

試作品だから仕方ないが。

痛いのは嫌いなんだよ。

トラウマがあるんだ。


『はぁ……はぁ…はぁ…っぐ…』



ズキン ズキン



『ｺﾞﾌｯ……』




リバウンドの倍の痛みだ、人造人間でも失神レベルだ。


だが私はある事により少し痛みに体制がある。



だからといって全く痛くない訳では無いが。




善逸「Aちゃん！！ねぇ！！」




伊之助「何で血ぃ吐いてんだ！！どっか怪我してたのか！？」




『はぁ…はぁ…っなんでも……ない。』



気にするな2人とも、いずれにしてもどうせ今日は使い物にならない、見捨てて行け。




善逸「なんでもないわけないじゃん！！馬鹿なの！？」



『っ……馬鹿などでは…』



伊之助「そうだぜ！！死にそうになってんじゃねぇか！！」



善逸「そういうこと言うなよお前！！」



まて、とりあえず早くどっかに行ってくれないか、炭治郎に見つかる前に最後の力を振り絞って何か小さいものにトランスフォームして隠れなければ……


また恐怖の激おこプンプン丸Timeが……



ガサッ



……終わったな、炭治郎の気配だ。




炭治郎「…？2人とも何してるんだ？(しゃがんでる……)」



正一「お、お兄ちゃんっ！！あの、あの真っ黒のお姉ちゃんがっ！！」




炭治郎「…真っ黒のお姉ちゃん…？…っAか！？」ｽﾝｯ




炭治郎「っ(血の匂い……Aの匂いだっ)」



聞こえたぞ、チクったな正一君。

鴉に言い訳するのめんどくさいから押し付けた事怒っってるのか？



炭治郎「っA！！」




『……炭治郎…ごめん……今日1日もう動けないから……置いてってくれ。』



ズキン ズキン



あともう少しで意識も途切れるから余裕が無いんだ。




炭治郎「何馬鹿なこと言ってるんだ！！置いてくわけないだろう！！」



『……へ？……でも私今日は使い物にならない……』



なぜだ？私の判断ミスが招いた結果だ、早く見捨てて帰れ、鬼の気配もしないし、倒したのだろう？



炭治郎「……置いていくわけないだろうA、なぜ俺達が置いていくと思うんだ…」



『……』




まただ、また、一瞬だけ、心に何か感じた。




炭治郎「……怪我をしたのか？それともまた前みたいに…」




『……うん、怪我してない、あの時と同じだから大丈夫……』




炭治郎「……そうか、なら少しここで寝て待っててくれ、俺達は死んだ人たちを埋葬するから、寝ててくれ。」

31話 再び激おこぷんぷん丸炭治郎だぜ…→←29話 人を蹴るんじゃないよ伊之助！

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