最強の殺し屋は転生して鬼狩りするんだって。壱

29話 人を蹴るんじゃないよ伊之助！ ページ30

『っ伊之助！？ぐへっ……ありがとう伊之助……』




どうやら落ちる寸前に伊之助が飛んでキャッチしてくれたみたいだ。助かった…




伊之助「何勝手に諦めてんだ！！頑張れば着地できただろうがっ！！」




『……ごめんよいのちゃん、完全に諦めモードだったよ。』ﾑｸﾘ ｺﾞﾁｯ




とりあえず伊之助が飛んでキャッチした衝撃で肩が外れたので入れ直す。




善逸「えぇっ！？Aちゃん大丈夫なのその音っ！！」




『……善逸か？おぉい善逸生きてたのかっ！！良かった！！』




善逸「なんで勝手に殺してんのさAちゃん！！」



『つい癖で。』



そう、私たち殺し屋の世界では殺るか殺られるかだ、姿が見えなくなった仲間は死んだとして動けと教育されている、これは癖なんだよ善逸。



伊之助「それよりもA、さっきから鬼の気配がするんだよ」




『えっ、いのちゃん、私の名前……やっと言えるようになったんだね！！』




伊之助「はぁん！？俺は元々知ってたわ！！」




嘘つけ、散々A子言いやがって。



てか鬼の気配って言った？それ禰豆子ちゃんだからね？



『いのちゃん、鬼の気配はさ、禰豆子ちゃ』




伊之助「見つけたぞォォォ！！」




『話聞けよっ！！』




やばいっこのままだと禰豆子ちゃんが！！




善逸「やめろ───ッ！！」ﾊﾞｯ




伊之助「！！」



善逸「この箱に手出しはさせない！！っ炭治郎の大事なものだ！！」



伊之助「オイオイオイ何言ってんだ！！その中には鬼がいるぞォ、わからねぇのか？」



善逸「そんなことは最初から分かってる！！……俺が……直接炭治郎に話を聞くっ……だからお前は……引っこんでろ！！」



善逸……知ってたのか。でも何も聞かなかったのか。


そうか……良い奴だな。



伊之助「威勢のいいこと言ったくせに刀も抜かねぇこの愚図が！！同じ鬼殺隊なら戦ってみせろ！！」



ゴガッ



『なっ！？やめろ伊之助！！』ｶﾞﾊﾞｯ



何故善逸を蹴るんだ伊之助、血が出てるじゃないか。


人間は私と違って治りが凄く遅いんだ、だから優しく扱わないとすぐ壊れてしまうんだ…



伊之助「何すんだA！！鬼がいんだぞ！！」




『っその鬼は違うんだ！！だからっ……ｯ!?』ｶﾞｸｯ




伊之助「あ？…っおい！？Aどうした！！」




善逸「Aちゃん！？」




『はぁ……はぁ……はぁ…』



ズキン



レシーブレイターの効果が切れた……



リバウンドが…来る…

30話 炭治郎は一瞬だけ怒った。→←28話 レシーブレイターという元々の能力。

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