【第五人格】予言師君はまだ子供〔男主〕

Relief ページ33

A「ぁ、あの…何を、して、らっしゃるの、です、か…？」

途切れ途切れになりつつも問う。

イライ「この方が、寒くないだろ？それとも嫌かい？」

A「い、嫌じゃないです！むしろ、あ、安心、します…」


どうしましょう、眠気が…


イライ「Aは年齢が離れてるから、子のように思ってしまうな。」

そんな冗談を言う。

A「僕みたいな子だったら、育児大変だと思いますよ。」

その冗談にノる。


イライ様の匂いがする。すごく、落ち着いて…瞼が…


イライ「………。」


イライ「……、寝たか…」


イライ「………

(A、君は気づいているのかな。

君のその名前。

背景推理や天眼でほとんどわかったよ。

クラクトは里の中で1人。

君の親の姓は「マシール」

それなのに君1人だけ姓は「クラクト」

何でも、神を信じる里の者たちからは、ただの生贄としか見られていなかったようだな。

A、クラクトっていうのはね





愚かな、っていう意味なんだよ。)」


月光が照らす部屋の中。

Aの静かな寝息だけが響く。

何故、この子がこんな目に合わないといけなかったのだろうと1人考える占い師は、その愚かな子供の体温を感じながら目を閉じた。


イライ「………。(A、暖かいな…流石子供体温…)」

そんな、呑気なことを考えながら、眠りについた。

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