【第五人格】予言師君はまだ子供〔男主〕 (ページ32)

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GAME ページ32

イライ「…？君を、見つける…？」

A「はい、ふふっ、ちょっとしたゲームです。

いつかはバラバラになってしまうものの、ここで出会ったのは何かの縁です。

なので、皆で無事に脱出して、どこかで会いましょう。」

イライ「あぁ、わかった。約束しよう。それに、見つけないと式に呼べないからな。

私の晴れ姿を見てくれるだろ？」

A「えぇ、もちろんです。ふふっ、楽しみですね。」

約束した。僕は旅をする、自由に生きて、自由に死ぬ。

その間、少しだけゲームをする。どちらが先に見つけるか、ただそれだけのゲーム。

そう、ただそれだけ。

時刻は午前3時、普段ならあと3時間で起きる。

大きなあくびをする、どうやら僕の体はまだ寝たいようだ。

けれど、脳は先程の恐怖を蘇らせる。

得体の知れない物体、そんなものに僕は侵食される。

眠いが、帰りたくない。
そんな気持ちを悟ったのか、イライ様はこう言った。

イライ「……、ここで寝てくかい？怖いんだろう？」

A「…………はぃ、…」

恥ずかしさで声が小さくなる。

イライ「ふふっ、そうか。ならベッドを使って良い。私は床でも大丈夫だから。」

A「だ、ダメです！それは流石に…！」

イライ「だが夜は結構冷える、Aはまだ子供なんだからしっかりとした環境で睡眠を…」

A「え、でも…っ」

少し、わがままだったでしょうか。

そんな僕を見てクスッと笑い、とある提案をした。

イライ「なら、こうしようか。」

なんと、背後から抱きついて、そのままベッドに横になる。

恥ずかしいというものあったが、何より僕の左腕には刃物同然の呪宝がある。

けれど、どうしてだろう。危ないだとか、やめてくださいだとか、そんな言葉は出ずに

ただただ、安心した。