【第五人格】予言師君はまだ子供〔男主〕 (ページ27)

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Fear ページ27

………。ここは、どこ…？

まだ見たことのないステージにぽつんと1人立っている。

無造作に生えた草。ボロボロの木の柵。崩れそうな建物。

気味が悪いと思い、出口を探す。

暗号機は光っていない。おそらくもう解読済みだろう。

ーーー
ゲートにたどり着き、暗号を入れる。

他のサバイバーは見当たらない。

徐々に大きくなる心音。

急がなきゃ、必死に暗号を入れ続ける。

早く、早くっ…

ぎゅっ…

何かに体を掴まれた。

ヌルヌルしていて気持ち悪い。

A「っ、あ…、っ」

掴む力を強められ、息をするので精一杯だった。

薄れゆく意識の中で、その元凶となる者は何かを呟いた。

それを聞き取ることもなく、視界が暗転した。

ーーー

A「はっ、…はっ、…！！」

同時に目が覚めた。

時刻は夜中の2時

丑三つ時。

呼吸が乱れ、変な汗をかいている。

見てしまった、悪夢…。

視界の半分は暗く、もう片方は月光を捉える。

丑三つ時は、心霊現象がよく起こる、なのでこの時間に起きるともう一度寝ることができない。

恐怖が勝ってしまい、枕を握りしめて部屋を出た。

この時間は誰も起きてない、わかっていた。

けれど、怖くて怖くて仕方なかった。

トボトボ歩いて、ドアの隙間から光りが差してないか、期待した。

案の定、光はなく静寂に包まれていた。

A「誰かぁ…助けてぇ…っ」

その場にしゃがみ込み泣く。

A「怖いのもっ、痛いのも、やだよぉ…っ」

その時、１つのドアが開いた。

起こしてしまったのだろうか…

涙で濡れた顔で出てきた人物を見上げると

A「イライ、さま…っ」

目隠しを外し、青い目が露わになったイライ様が立っていた。