【第五人格】予言師君はまだ子供〔男主〕

Continuation ページ15

美智子様がバルク様をお部屋まで連れて行きました。

ヴィオレッタ「私はヴィオレッタです…！あなた可愛くてお人形さんみたい…！」

蜘蛛のような義手義足をつけたヴィオレッタ様。
外見だけだととても怖いですが、中身は年頃の女の子です。
よしよし、と撫でてくださいました。
素手とはまた別の感覚です。嫌なんかではありません、むしろとても心地よいです。

「うるさい方たちが騒いでしまってすみません。」

クルッと後ろを向くと傘を持った背丈の高い人でした。

白「初めまして、白無常と言います。よろしくお願いします予言師さん。」

丁寧な言葉使いで目線を合わせて挨拶をしました。
ヴィオレッタ様と同様、優しそうな方です。

ヴィオレッタ「黒さんとは合わせないんですか？」

黒…？

白「そうですね。予言師さん、少し待ってくださいね。」

そういうと傘をパッと広げた。
すると先程までの白無常様とは真逆に黒い方が出てきました。

A「し、白無常様…？」

黒「俺は白無常ではない。黒無常だ。」


キリリとした目で指摘をした為、僕の中では怒られたと思ってしまいました。

A「ぁ、う…ごめんなさい…！」


怒られてしまった、謝らなければ。


泣いて頭を下げれば黒無常様とヴィオレッタ様は大変驚いてしまわれた。

どうしていいかわからない黒無常様はすぐに白無常様にバトンタッチ。

ヴィオレッタ「こ、怖かったですよね…！もう大丈夫ですからね…！！」

白無常「やはり怖がられてしまいましたか…。
すみません、不器用だけどいい人なんです…！」

一生懸命励ましてくれた。









これは、赦して頂けたのでしょうか。









昔の光景と重ね合わせて、左腕に寒気が走る。

もう…釘を打ち込むのは…辞めてください…

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