高校生に誘拐された件について【BTS】

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「僕、誘拐犯なんだよ。一番最初にAヌナの頭ぶん殴ったんだよ。それでもいいの。」


『ぜ、全然大丈夫です』


「僕は汚いヤツだし、短気だし、すぐ嫉妬するし。それでもいいの」



『…す、好きなんで………大丈夫、です』




何故好きになったんだろうか。

私でも分からない。やっぱり頭悪いな私。



でも、断ろうとは思わなかった。

成人して4年が経つというのに誘拐犯の告白に応じるとは思ってもなかった。







「………テイク2するから、もう一回。僕がカッコつくようにして。」



最後までわがままでごめん、と下を俯くジョングクさん。

慌てて「テイク2やりましょう」と言うとやっと笑ってくれた。







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「Aヌナのこと、世界で一番大好きです。」


『は、はい』




「こんな僕ですが、結婚を前提に付き合ってくれませんか。」



『………な、なんの取り柄もないババアですが………よろしくお願い致します………』








短く長かった大波乱の日常に、今。





終止符が打たれたとか、打たれなかったとか。

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