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ジョングクさん?
じゃあ、テヒョンさんって誰だ。
それに、なんでジョングクさん本人がこの携帯に連絡が。
『Aです、そうです、』
「な、んで、電話出たの、」
『掛かってきたからです…』
「…警察、とかは」
『呼んでないです…』
呼ぼうとは思った。
でも、何処かにあったのだ。
ジョングクさんを見捨てていいのか、と言うなんとも馬鹿な情が。
「……も、やだ……っ、A、ぬな、…」
『ごごごごめんなさいっ、携帯、勝手に触ったから、』
慌ててそう謝った。
ジョングクさんが、電話越しに泣いているのだ。
今までなかったことだ。余計焦った。土下座する勢いで謝った。マジでごめんなさい。
「…ばか、じゃん……」
『……え?』
「…なんで……何してもいい状態だったのに、何もしてないわけ。僕誘拐犯なんだよ。ヌナに、酷いこともしたんだよ。……なのに、なんで僕と普通に喋れるの。気持ち悪いとか、思わないの?」
鼻をすする音が聞こえる。
どうしよう。私のせいでジョングクさんが泣いている。こ、こう言うときはなんて言うべきなのだろうか。確かに何もせずに電話優先した私はとてつもない馬鹿だな。
『いや、その、なんか、気持ち悪いとか、思ったことなくて、』
「……は?」
『こ、怖いとかは思うけど…いやまぁ、なんといいますか…いい人だと、思います…から、』
誘拐犯をいい人だなんて言うのはきっと世界で私だけだな。バカじゃん。
そうじぶんでツッコミ入れられるくらい無駄に落ち着いた気持ちに不思議に思った。
と、その時。
「今から家帰る。」
『…え?』
「僕、今なら明日テヒョンさん達に怒られてもいける気がする。」
ぶちっ、と電話が切れた。
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たまのんち - ジンさんメインのお話書いて欲しいです…。いきなりすいません!いつきさんの作品大好きです、ファイティン! (2019年7月23日 9時) (レス) id: 11b0bd599c (このIDを非表示/違反報告)
ユ ウ(プロフ) - 今回も人間味深い話でした。。次回ジミンちゃんの恋が実る話を期待しても良いですか…? (2019年7月14日 23時) (レス) id: 0fa0ce548c (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(かなりのグクテテユンギペン) - もう最&高しか言いようがない!です! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 60bba2aec4 (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです!その後とか見たいです!これからも頑張ってください!応援しています! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)
バブみ。(プロフ) - この物語大好きです! (2019年7月6日 18時) (レス) id: 3a95b17b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2019年2月11日 12時