高校生に誘拐された件について【BTS】

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上司から理不尽に仕事押し付けられて安定の残業。

駅から近いアパートを目指して歩いていると、背後から何者かにぶん殴られて意識を失ったのだ。



……ちょっと何言ってるかわからない。割とマジで痛い。






________....





目を覚ますと見慣れない天井 、敷布団だった筈の寝床はいつの間にか高級そうなベッドに変わってる。あ、これ世間一般的にいうところの誘拐ってやつじゃん。

でも腕縛られてないし。強いて言うならなんか変な男の人が近くで眠ってる事ぐらい。




『あ…あの……、』

「…ん……」



ゆっくりとこちらを振り向く顔に正直飛び上がるほどびっくりした。

なんでこんなイケメンが近くに眠ってるんじゃ。前世でどれだけいいことしたら私みたいなババアにこんなラッキーハプニングが起きるんだよ。いや嬉しいけど、嬉しいけども。

ワンチャンこいつ誘拐犯説。私の後頭部をぶん殴ったのこいつじゃね。そう思ったらあんま嬉しくなくなって来た。すると長い睫毛がぴくりと動いてこの青年の瞳がゆっくりと開かれる。



やめて起きないで。今逃げる策考えるから。






「 …あ、……Aヌナ、起きてたの…？」


『へ、』


なんで私の名前知ってるんですか。こんなイケメンさん身近にいた覚えないです。増してや名前教えたことなんて一切ございません。知らぬうちに逆ナンしてたのか私。

だとしたら確実に相手間違ってるだろ。




「 僕チョンジョングク、高校2年生。ヌナの事大好きだから、誘拐しちゃった。」


『…はい？』





社畜24歳、ついに、ついに。




イケメン高校生に誘拐され、たった今、告白をされたのである。

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