episode9 ページ11
教師寮別館
Aはダリ先生と同じ別館で過ごしている
その一部屋で
『ちょっ、兄さんッ…キツいよ』
ダリ「Aが悪い」
『なんで私正座させられてんの?』
ダリ「ロビン先生のことをお兄ちゃんに言わなかったから」
未だに何か誤解しているダリ先生
『だから、ちがいます』
ダリ「うぅ、昔はお兄様と結婚するって言ってたのに」
まるでお嫁に行く娘を引き止める父親みたいなことを言い出した
『いつの話ですか!?恥ずかしいです』
結婚は本当だった
ダリ(まぁ、僕は大歓迎だけど)
『だから、ロビン先生が一方的にアタックしてくるだけで…私は恋なんてしてません!』
ダリ「本当?」
『本当です』
ダリ「…よかったぁ〜」
凄くほっとするダリ先生
『どうしたの兄さん、もしかしてロビン先生のこと苦手?』
どうしてロビン先生にそんなに突っかかるのか
少し疑問に思ったAが聞いた
自分が好きだからなんて言えないダリ先生は
ダリ「苦手じゃないよ、でもAは僕と結婚するんでしょ?」
『兄さん!?』
ダリ(ほら、顔色ひとつ変わらない
ロビンは抱きつくだけで照れるのに…
冗談、からかってるって、本気なのにね)
少し寂しそうな顔をするダリ先生
それをみたAは
『安心してよ兄さん、ロビン先生と付き合ってないし
たぶん付き合わない、ね?だからそんな顔しないでよ』
顔に出てた?と驚くダリ先生
ダリ「そっか」
ダリ(違うんだよA僕は…)
『さっ気を取り直して、兄さんそろそろ寝ないと』
“少しくらいいいかな”
ダリ「えっ一緒に寝ないの?」
『当たり前じゃないですか』
ダリ「一生のお願い!」
いつも聴く一生のお願い
でもAはこの一生のお願いを断れたことがない
『はぁ〜今日だけですよ、』
ダリ「…魔じ?」
『自分で頼んでおいてなに驚いてんですか?
ほら寝ますよ』
そう言って他の教師達よりも少し大きめなベットに入る
ダリ「こんな無防備で、他の悪魔に食べられたらどうすんの?」
『悪魔は悪魔を食べませんよ?』
そう言うことじゃない
そう思いながら
ダリ先生もベットに入ってAを抱きしめた
こう言うのも兄妹の特権なのかなって思いながら
二人は眠りについた
106人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杏仁玉子 | 作成日時:2023年3月30日 18時