【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン じゅういち、... side 三男 ページ13

突然体育館に行くと言い出した桜庭君。


　


言われるがままに三人ゾロゾロとついていく。


　


ガララ、ーッ。


　


何の躊躇もなく扉を開ける彼に、中からの視線は一気に集まった。


　


　


　


「お、桜庭ー。どうした？」


　


『あの、一部だけゴール借りれません？』


　


　


　


え？


　


なんで！？


　


バスケするの？


　


　


　


「おお！いいぞ。お前の珍しい頼みは聞いてやらねえとな！」


　


　


　


しかもOK出たんだけど！？


　


　


　


『ありがとうございます』


　


　


　


ペコッとお辞儀をする彼。


　


さすが人気者。


　


女子も男子も目が釘付けだ。


　


僕らは靴を脱いで、体育館の一角を借りた。


　


　


　


「何すんの？バスケ！？」


　


『うん。今から1on1しよ。おそ松はスポーツ、得意なんだろ？』


　


「あったぼうよ！勉強は嫌いだけど、運動はスッゲー好き！」


　


　


　


そういえばさっき教室で聞いてた。


　


　


　


“体を動かすのは好き？”


　


　


　


なんでそんなこと聞くんだろうとは思ってたけど。


　


バスケするためだったの！？


　


　


　


「え？勉強は…？」


　


　


　


この状況にあのおそ松兄さんでさえ、疑問が浮かぶ。


　


一方、桜庭君はバスケ部から借りたボールを器用に操りながら、準備運動をしている。


　


　


　


『おそ松は机に座って黙々やるタイプじゃないだろ？体を動かしてからなら、きっと集中できると思って』


　


　


　


なるほど。


　


運動って脳を活性化させるんだっけ？


　


それに運動での集中力は、結構勉強するときに役立つ。


　


スポーツできる人っていうのは、勉強ができることにも繋がる。


　


…あれ、おそ松兄さんできなくね？


　


　


　


「そこは突っ込んじゃダメ」


　


「あ、ごめん」


　


　


　


顔に出てたのかな。


　


一松に心を読まれた。


　


　


　


「ふーん…？まあよくわかんねえけど、堅っ苦しいやり方じゃないのは気に入った！」


　


　


　


これが桜庭君のやり方…。


　


その人にあったスタイルで、勉強をしていく。


　


まだ結果が出るどころかスタートラインだから。


　


なんとも言えないけど…これなら。
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※勉強に関することはかなり適当なことを言ってます←


間に受けないように(´･∀･｀)

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