【おそ松さん】居眠り少年は勉強を教えることになって【男主】

レッスン じゅう、... side 三男 ページ12

「「……」」


　


　


　


さっきから目の前で行われているやり取り。


　


桜庭君が質問して、それに兄さんが答えていく。


　


の、はずだったんだけど。


　


　


　


「俺の好きなものはさ、炒飯と…」


　


　


　


桜庭君が聞いてもないことすっごい言ってるんだけどこいつ！！！


　


見てよ彼の顔！


　


ボケっとしちゃって！


　


いや質問もしてそれに返してるんだけどね？


　


ほとんどバカ長男が自己アピールしてるだけなんだよね。


　


　


　


「…ねえ一松、止めなくて平気？」


　


　


　


僕は気になって小声で隣の弟に聞いてみる。


　


　


　


「…大丈夫なんじゃない。あいつ、ちょっと眠いなくらいにしか思ってないよ」


　


　


　


え、それだいぶ迷惑かけてるよね？


　


　


　


『…じゃあお話タイムおしまい』


　


「えー？もうかよ〜。Aのことも教えろよ〜」


　


　


　


あー、このバカは…。


　


　


　


『…俺のことって教える必要あるの？』


　


　


　


正論きたよ！


　


ナイスだよ桜庭君！！


　


　


　


「そりゃそうだろ？俺ら、これからは友達なんだからさっ」


　


『…まあ、そうか。じゃあ後でね』


　


　


　


え〜！


　


納得しちゃったよ！


　


兄さんのペースにハマっちゃったよ！


　


　


　


『…？副会長、どうかした？』


　


「おいチョロ松、なんかすんげえうるせい顔してるぞ」


　


「えっ、あ、うん、大丈夫。うるせえ顔ってなんだよクソ長男」


　


「えー…俺にだけ当たり強くね？」


　


　


　


当たり前だろ。


　


　


　


『…移動しよっか』


　


「え？」


　


「どこ行くんだ？」


　


『体育館、かな』

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